
掲載日:2011年05月13日 プロが造るカスタム
並列4気筒エンジンにハーフカウル、そしてアップライトなポジション。こうしたモデルは海外、とくにヨーロッパで一種の『スタンダード・モデル』として根強い人気を誇る。このFZ1/FAZERしかり、XJ6しかり。
その理由は「街乗りからロングツーリングまで幅広く対応できる汎用性」「アップライトなポジションによる快適性」「サイドバッグ、パニアケースなども装着可能でタンデムでのツーリングにも適する」「スーパースポーツに比べ価格がリーズナブル=コストパフォーマンスに優れる」……といったあたりが主なところだろう。要するに、総合力の高さで、海外のライダーたちに選ばれているというわけだ。
また空冷よりも水冷エンジンが、リヤサスもツインよりモノショックが好まれるのは、彼らがあくまでバイクに対して「ツールとしての性能」を重視していることを考えれば、至極当然と言える。このあたり空冷4発エンジン車に特別な感情を抱く日本人と、最も大きく異なる部分なのだが、その「ツールとしての性能」の高さは、ここ日本で使っても大きな魅力となることは間違いない。だとしたら、足りないものは何なのか?
その問いに対するテクニカルガレージRUNからの回答が、このFZ1カスタム。手が入っているのは主にホイール、ブレーキなどの足まわりと外装関係だが、これだけでもベーシックモデル然としたノーマルとは印象激変。もちろんパーツ変更の恩恵は外観だけでなく、乗り味の質感アップにも影響を及ぼしているはずだ。
空冷マシンより速く、最新レプリカよりも楽に、そして遠くへ到達できるFZ1。この万能性は、こんな時代だからこそ、注目すべきものだと思う。そういった意味でもRUNによるFZ1改はかなり魅力的なのだ。
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