【ニンジャH2 SX SE】スーパーチャージャーを手なづける。これはもはや進化型H2だ

掲載日:2018年05月31日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文/佐川 健太郎 写真/山家 健一  動画/倉田昌幸  衣装協力/HYOD

カワサキ ニンジャ H2 SX SE 詳細写真

カワサキ ニンジャ H2 SX SEの試乗インプレッション

水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ998ccエンジンに新開発のバランス型スーパーチャージャーを搭載し、日常域での扱いやすさと200psのピークパワーを実現。エンジン自体も動弁系や吸排気系などが大幅に見直され、低中速域の力強いトルクと、H2比で25%向上した燃費性能を実現している。

カワサキ ニンジャ H2 SX SEの試乗インプレッション

H2比でサイレンサー容量を10Lから7Lに縮小し、内部構造にも変更を加えて小型軽量化するなど、マス集中化によりハンドリングにも貢献。エキパイも小径化して360度集合タイプとするなど出力特性も見直されている。

カワサキ ニンジャ H2 SX SEの試乗インプレッション

パワーモードやトラコン、クルーズコントロール、メーター表示の切り替え機能などを左手元のスイッチボックスに集中配備する。一見複雑そうに見えるが慣れると使いやすいレイアウトで、デザインもカッコいい。

カワサキ ニンジャ H2 SX SEの試乗インプレッション

H2のデザインを踏襲した大光量でコンパクトなLEDヘッドライトを装備。SEには大型スクリーンとともに左右サイドカウルにLEDコーナリングライトを装備。3灯タイプで車体バンク角に応じて上から順に点灯する仕組みだ。

カワサキ ニンジャ H2 SX SEの試乗インプレッション

燃料タンク容量はH2の17リットルに対し19リットルへと大容量化。SEにはタンクパッドとニーパッドが装備されるほか、DC電源ソケットやセンタースタンドも装備される。

カワサキ ニンジャ H2 SX SEの試乗インプレッション

H2が一人乗り専用だったのに対し、SXはタンデム仕様となったことが大きい変更点。さらにSEは前後シートに高級感あふれるプレミアムシート(レザー/スエード)を標準装備。またリアシート下にはETC2.0車載器キットを標準搭載する。

カワサキ ニンジャ H2 SX SEの試乗インプレッション

フロントブレーキは強力な制動力と扱いやすい操作フィールを発揮するφ320mmのダブルディスクにラジアルマウントキャリパー&ラジアルブレーキマスターを採用。ZX-10Rなどと同様のスーパースポーツ用高精度ブレーキ制御システムKIBSを搭載する。

カワサキ ニンジャ H2 SX SEの試乗インプレッション

フロントフォークは伸側・圧側の減衰力とプリロード調整が可能なø43mm倒立タイプで、専用セッティングにより快適性とスポーツ性能を両立している。

カワサキ ニンジャ H2 SX SEの試乗インプレッション

片持ち式スイングアームはH2よりも15mm延長されたロングタイプとなり高速安定性を向上。アシスト&スリッパークラッチの採用により、軽いレバー操作とともに過度なエンジンブレーキ時での後輪ホッピングやスリップを低減する。

カワサキ ニンジャ H2 SX SEの試乗インプレッション

リアショックは2016モデルのH2同様のKYB製フルアジャスタブルタイプを採用。圧側減衰力は高速と低速それぞれ調整可能で、工具不要なリモートプリロードアジャスターを装備する。

カワサキ ニンジャ H2 SX SEの試乗インプレッション

SEにはアナログ式タコメーターとフルカラーTFT液晶を組み合わせたパネルを採用。TFT表示は2モード(ツーリング、スポーツ)から選べる。姿勢変化を知らせるIMUインジケーターやブースト計を装備するなど、フラッグシップシップらしい先進的でグレード感のあるコックピットだ。

カワサキ ニンジャ H2 SX SEの試乗インプレッション

純正パニアケースを簡単に装着できるクリーンマウントシステムを採用。GIVI製で左右それぞれ28リットル容量を確保、フルフェイスも収納可能だ。パニアケースを車体重心に近づけた専用設計でハンドリングへの影響も最小限となっている。

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