キムコ エアー150
キムコ エアー150

キムコ エアー150 – 市街地で扱いやすく高速道路にも乗れるシティコミューター

掲載日:2014年09月25日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文・写真/田宮 徹

市街地で扱いやすく高速道路にも乗れる
廉価な150シティコミューター

台湾のキムコは、1963年に設立され、翌年からホンダの技術供与を受けて二輪車の生産を行ってきた。ホンダとの提携解消後、1992年からオリジナルのKYMCOブランドを構築し、1997年には累計生産台数600万台を達成するに至った。現在は、本拠地となる台湾だけでなく、ヨーロッパなど世界50ヵ国以上に輸出を行っている。

日本には21世紀になって正規導入され、これまでのラインアップからスクーターオンリーのブランドと認知している人も多いが、実際にはギア付きのモーターサイクルやATVなども手掛けている。そんなキムコが、2014年のニューモデルとして発売を開始し、日本市場にも導入されたのがこのエアー150。税込で32万2920円という求めやすい価格も実現された、空冷単気筒エンジンのマニュアルクラッチ式コミューターだ。

キムコ エアー150の特徴

キムコ エアー150の画像

スモールホイールのかわいらしさと
ストリートに合うカスタムスタイル

カタログでは「CAFE RACER REMIX STYLE」を名乗るが、そのスタイリングはストリートトラッカー的でもある。シンプルな設計と装備により、車体は非常にスリムだが、一方でハンドルはワイドである。エンジンは、インジェクション仕様の149.4cc空冷単気筒。変速はマニュアルクラッチ式で、一般的なモーターサイクルと同じく1速と2速の間にニュートラルがあるリターン式だ。

キムコ エアー150の画像

フレームはシンプルなダイヤモンド型のスチール製で、これにスモールスポーツの定番となっている前後12インチ径のホイールを組み合わせる。足まわりやブレーキも簡素。しかし、液晶パネルを使ったメーターやDC12V電源ソケット、シート下収納部の代わりとなるテールカウル内側の小物入れ、太いフットペグやLEDタイプのウインカー&テールランプなど、細部には数々のこだわりも見える。

キムコ エアー150の画像

また、こちらは利便性というよりも台湾らしいと表現するべきかもしれないが、このクラスでありながらサイドスタンドとセンタースタンドの両方を採用し、グラブバーも標準装備するなど、日常での使い勝手も配慮されている。

キムコ エアー150の試乗インプレッションは次ページにて

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