ヤマハ MT-09
ヤマハ MT-09

ヤマハ MT-09 – ヤマハは3気筒たるを車体とも調和

掲載日:2013年10月24日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文/和歌山 利宏  取材協力/ヤマハ発動機株式会社

ヤマハ MT-09の詳細写真

ヤマハ MT-09の画像

ホイールベースは1,440mmで、4気筒のFZ8の1,460mmと比べてもややコンパクト。装備重量は188kgで、YZF-R6の189kgより軽い。ライディングポジションは、FZ8と比べるとハンドルが着座点基準で53mm高くて40mm近く、ステップは26mm低い。バンク角は51度と破格の深さだ。

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エンジンは、電子制御スロットル、不等長(102.8/82.8/128.8mm)エアファンネル、クランク軸前方に一次偶力バランサーを備える。3気筒はスリムな反面、背が高くなりやすいが、クランク軸が低く、比較的シリンダが前傾で高さが抑えられている。

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フレームはアルミCFダイキャスト製で、分割式の左右がボルトで締結される。フレーム後部は狭く絞り込まれ、スイングアームピボットはフレームの左右外側で支持される。開放断面で柔軟なことはもとより、リブの入り方や厚さから、剛性チューンが綿密に施されたことが窺える。

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#1と#2、#2と#3の間に連結管を持つ3into1マフラーはセンター下出し。エンジンはシリンダの前後、ピボットの上下でリジッドマウントされ、剛性部材としても機能している。ラヂエターの位置と比べると、シリンダヘッドの高さが低いことも分かる。

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LCDフル液晶式のメーターパネルはコンパクトで左右非対称。右側にずらして設置される。シンプルであっても多機能で、シフトや選択したパワーモードも表示される。タコメーターはバーコード式だが、比較的見やすい。

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フロントフォークはφ41mm倒立式。ストロークは137mmで、一般的なロードスポーツの120mm、FZ8の130mmより大きめである。キャリパーはヤマハ独自のラジアルマウント一体成型式。ディスクはφ298mm径のダブルだ。

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リンク式のリアサスペンションは、ユニットがエンジン後部に横置きにされてマスの集中度を窺わせる(ユニット支持点はほぼ重心位置にある)。また、リンクの支点はピボット軸に取り付けられる。後輪ストロークは130mmだ。

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左右非対称スイングアームもフレーム同様、アルミCFダイキャスト製で、左右が溶接接合される。開放断面の内側に多数のリブを持ち、比較的薄肉だ。ディスク径はφ245mmで、キャリパーは片押し式。

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シート後端部に取り付けられるLED式テールライトは横長の3分割式で、ライセンスプレートは華奢なステーで取り付けられる。ショートテイルのフォルムを強調したデザイン。

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異形形状のヘッドライトの両端にはLED式ポジションライトが設置される。

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シートから足元まで、写真からもそのスリムさが分かる。燃料タンクもニーグリップ部が絞られている。容量は14リットルと大きくはないが、それは低燃費であることの証しでもある。

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ハンドルバーはテーパー式のアルミ製。バックミラーは5角形。

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