



掲載日:2013年06月06日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真・動画/MOTOCOM 衣装協力/HYOD

鼻先を切り落としたような斬新なデザインのフェイス。ノーズカウル下には新形状のチンスポイラーを採用し、走行中の空気抵抗を抑えることでハンドリングを向上。エアダクトの改良により、中高速域での力強いパワーフィールを実現している。

水冷DOHC4バルブ直列4気筒599ccエンジンは基本的に従来型を踏襲。クランクシャフト/メインシャフト/カウンターシャフトの3軸を3角形に配置することでクランクケースの小型化を実現するなど、軽量化とマスの集中化を図っている。

コンバインドブレーキ(前後輪連動ブレーキ)とABSの双方を電子制御化し、より緻密にコントロールすることで、ブレーキング時の安心感を最大限高めるシステム “コンバインドABS” を採用。ホイールは12本スポークのアルミキャストタイプで、タイヤ接地点から受ける荷重に対する剛性をより均等にすることで操舵フィーリングを向上。

"ショックユニットをスイングアーム上部とロアーリンクのみでマウントし、フレーム上部とは直接リンクしていない構造を持つ、MotoGPマシン譲りのユニットプロリンクサスペンションを採用。スイングアームの中で独立した動きを行うことで、コーナリング時の車体の安定感と高い旋回性能を発揮。

フロントにはφ41mm倒立タイプのビッグ・ピストン・フロントフォーク(BPF)を採用。ストローク初期でのスムーズさと減衰力のすばやい立ち上がりにより、安定感のあるブレーキングを実現。減衰力アジャスターはフロントフォーク上部に集約されセッティングもしやすい。

プリロード調整用のアジャスターはフロントフォークの下側に設置。ヘキサゴンレンチを使って、軽い力で回すことができる。

タンクに見える部分は樹脂製のダミーで、実際のフューエルタンクは下側にせり出した内装式となっている。マスの集中化にも大貢献し、軽快感あふれるニュートラルなハンドリングを実現。従来型と比べるとダミータンクのエッジ部分の張り出しが大きくなり、ホールド性も高まっている。

シートはスリム&コンパクトな車体とあいまってライディングポジションの自由度が高く、足着きも良い。テールカウルにはRC213Vと同型のカウルダクトが設けられ、レーシーなイメージを強調。

リアシートはメインキーで解錠・脱着できるデタッチャブル構造を採用。シート下には純正オプションのU字ロックが収納できる。シングルシートカウルも用意されている。

リア回りのデザインも一新。被視認性に優れる高輝度LEDを採用したテールランプは小型化され、センターアップマフラーとの一体感がより高められている。

ホンダ独自の小型・軽量の電子制御方式油圧ステアリングダンパー“HESD(Honda Electronic Steering Damper)”を装備。車速と加速度をセンサーが感知してECUでダンパーの減衰特性を制御することで、あらゆる速度域で安心・軽快なハンドリングを実現。

中央に大型アナログタコメーターを採用、その右にはスピードメーターや水温計などをデジタル表示する大型液晶ディスプレイを、左には燃料計を表示する小型液晶ディスプレイを配置。オーソドックスだが見やすい。








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