

掲載日:2012年08月02日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 撮影/MOTOCOM 衣装協力/HYOD(ヒョウドウプロダクツ)
超低燃費と低速での粘り強いトルク感、心地よい鼓動感を実現するニューミッドコンセプトシリーズ共通の水冷4ストロークOHC直列2気筒700ccエンジン。スチール製ダイヤモンドフレームに前傾角62度でエンジンを搭載することで、低重心化とともに、本来は燃料タンクがある位置に大きなラゲッジスペースを確保した。
デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)=有段式自動変速機構の心臓部。第2世代では VFR1200F に搭載されている従来システムに比べ、クラッチ配置変更やメインシャフト長を短縮するなど、より軽量コンパクト化された。
フロントブレーキは制動力と放熱性に優れるウェーブ形状のハプレスタイプφ320mmシングルディスク&ニッシン製3ピストンキャリパーを採用。DCT仕様にはフットブレーキを操作すると前後輪が連動する「コンバインドABS」を標準装備。フロントサスペンションはストローク120mmの正立フォークを採用。
リアブレーキディスクもフロント同様、ウェーブ形状のハブレスタイプ。リアアクスル上部に見えるのがABSセンサーだ。リアサスペンションにはアクスルトラベル120mmのプロリンクサスペンションを採用。「X」に比べると前後トラベルは30mmほど短い。
通常だと燃料タンクがある場所にはフラップ付きのラゲッジスペースが装備される。フラップサイドのプロテクターがお洒落。ニーグリップ部分はスリムでホールドしやすい。
フルフェイスヘルメット収納可能な容量21リットルのラゲッジスペースを確保。内部には車載工具を設置するスペースも設けられている。ラゲッジスペースとリアシートの開閉はメインキーと共有。
シートは前後2分割タイプで、ツーリングからスポーツ走行、タンデム走行まで多様なシチュエーションに対応したデザイン。パッセンジャーの使い勝手に配慮した左右別体式のタンデムグリップを装備する。シート高は790mmで「X」より40mm低い。
リアシート下には容量14リットルの燃料タンクを設置。低燃費なので満タンで400キロは走れる。給油キャップはシンプルな捩じ込み式。リアシート下にも小物が入るスペースを確保。
ヘッドライトはマルチリフレクタータイプの1灯式。ライトユニット自体は「X」と共通だが、ライトケースや小型スクリーンのデザインによって独自の個性をアピール。
ウインカーステーも兼ねたテールランプユニットを備えたリアビューも「X」と共通。ボディから独立してマウントされたタイプで、デザイン的にも軽快で新しさを感じさせる。
右側のスイッチボックスには AT 走行用のモード切り換えスイッチがある。一般走行用の「Dモード」とスポーティな走りに適した「Sモード」を設定。「N」はニュートラル。
右側のスイッチボックス前方に AT/MT の切り換えスイッチがあり、走行中でも即座にチェンジできる。
左側スイッチボックスには MT モード用のシフトボタンを装備。裏側にシフトアップ用の「+」ボタンがある。
手前の「-」ボタンがシフトダウン用。ハザードスイッチの右隣にはパーキングブレーキを備える。
視線移動が少なく視認性に優れるフローティングマウントのフル液晶タイプコンビネーションメーターも「X」と共通。速度はデジタル、回転数はバーグラフで表示される。ホンダ独自の盗難抑止機構「H・I・S・S(Honda Ignition Security System)」を搭載。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!