ホンダ NC700S デュアル・クラッチ・トランスミッション
ホンダ NC700S デュアル・クラッチ・トランスミッション

ホンダ NC700S デュアル・クラッチ・トランスミッション – 「S」にもオートマチック仕様が登場

掲載日:2012年08月02日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文/佐川 健太郎  撮影/MOTOCOM  衣装協力/HYOD(ヒョウドウプロダクツ)

ホンダ NC700S デュアル・クラッチ・トランスミッションの特徴

扱いやすさと低燃費はそのままに
AT モードが快適な走りを実現

「市街地走行やツーリングなどの常用域で扱いやすく、快適で味わい深く燃費性能に優れるミドルクラスのモーターサイクルを求めやすい価格で提供する」…この大いなる理想を実現すべく、開発が進められたニューミッドコンセプトシリーズ。アドベンチャータイプの NC700X、スクータータイプのインテグラとともに、3兄弟の中で最もシンプルなネイキッドスタイルの外観をまとったモデルが NC700S である。そして、今回ご紹介するのはそのオートマ仕様である、NC700S DCT だ。

水冷4ストローク OHC 直列2気筒 700cc エンジンは、徹底的な低燃費化を目指しつつも、270度位相クランクによる不等間隔爆発と1軸1次バランサーの採用により、振動を低減させながら心地よい鼓動感を追求。しなやかな剛性バランスを持つスチール製ダイヤモンドフレームに、前傾角62度(車両搭載角)でエンジンを搭載することで、低重心化とともに “車体レイアウトの自由度と利便性の高いスペース” を実現。これにより、シート下に燃料タンクの配置が可能になり、代わりに従来の燃料タンク部には容量21リットルのラゲッジスペースを確保するなど、エンジンと車体の基本構成はスタンダート仕様の「S」と共通である。

ホンダ NC700S デュアル・クラッチ・トランスミッションの画像

今回、新たにタイプ設定された DCT バージョンは、走行モードには状況に合わせて的確なギア選択を自動的に行う「 AT モード」と、従来のマニュアルシフトに近い感覚で、任意にシフトチェンジが可能な「 MT モード」を設定。AT モードでは通常走行用の「Dモード」と、よりスポーティな走りが楽しめる「Sモード」が設定され、ライダーの走り方を自動的に判別して最適なギアシフトを行う「走行状態判別制御」や、AT モードで走行中にマニュアル操作をした場合でも、自動的に AT モードに戻る「自動復帰機能」などが組み込まれている。DCT 仕様は「X」も含めてすべて ABS を装備。なお、スタンダード仕様に比べて、車重で14キロ重くなっている。

ホンダ NC700S デュアル・クラッチ・トランスミッションの試乗インプレッションは次ページにて

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