ヤマハ XJR400R
ヤマハ XJR400R

ヤマハ XJR400R – 唐突さがないジェントルなキャラクター

掲載日:2007年07月11日 試乗インプレ・レビュー    

ヤマハ XJR400Rの特徴

ヤマハ XJR400Rの画像

ビッグネイキッド同様の存在感あるタンク
オーリンズのリヤサスが所有欲を掻き立てる

ビッグネイキッドに見慣れた目で見たXJR400Rは、400ccクラスらしいコンパクトな佇まいだ。しかし小さくまとまった感じではなく、ビッグネイキッドにも通じる伸びやかな存在感がある。それは、シートに跨ってみればすぐ実感できた。目の前に広がるタンクは、ずっと前にXJR400に跨ったときに感じた“ちゃぶ台”のように広いタンクそのもの。XJR1300と同じようなインパクトのある広大なタンクの上面は、これが400ccに跨っていることを忘れさせる。事実、この大きさのため燃料タンクの容量は20リットルと、ビッグネイキッド並みなのである。

ヤマハ XJR400Rの画像

また、リヤからの眺めもライダーを唸らせる趣がある。まず、目を引くのはリヤに黄金色に輝くオーリンズのツインショック。ヤマハは’90年代から各車にこのオーリンズやブレンボといった逸品を備えて、ライダーの所有欲をそそってきた。XJR400Rもこの黄色いオーリンズとリプレイスマフラー風のサイレンサーで、ノーマルながらカスタム感を演出している。また、テールカウルのフォルムは最近はやりの激しくカチ上がったものではなく、これまた昔のXJを連装させる大きな面を持つテールライトが、どこかオトナな雰囲気を醸し出している。

エンジンに目をやるとブラックアウトされた中に、空冷フィンの切削面が美しい。最近では水冷ネイキッドでもこうした“フィン風”のデザインがなされているが、やはり本物の空冷エンジンのフィンは、まさに機能美であってそこに偽りがない。バルブ挟み角を大きく取った大柄なヘッド周りも含めて、そこに存在感を主張している。

ヤマハ XJR400Rの画像

空冷DOHC4バルブ並列4気筒エンジン

切削面がその存在感を主張する美しい空冷フィン。空冷とはいえ決して懐古趣味のローテクではなく、DOHC4バルブで11000回転まで伸びやかに回るキャラクターは、空冷最速ネイキッドにふさわしい。

ヤマハ XJR400Rの画像

オーリンズリヤサスペンション

リヤショックには世界の名品「オーリンズ」を奢る。調整機構は3段階のプリロードアジャスターのみだが、オーリンズならではの精密な減衰特性が、低速から高速まで安心感のある乗り心地を支える。

ヤマハ XJR400Rの画像

ホールディングタイプのシート

肉厚でコシのあるシートは、粘っこいグリップ感を持ち、長距離を走っても疲れにくい。先端部は細く角を落とした丸い形状で足付き性も悪くない。前後の自由度も高く、小柄なライダーにも安心して乗れる。

ヤマハ XJR400Rの画像

XJR1300と同じデザインの2連式メーター

LEDの発光指針がステッピングモーターによりシャープに動く。イグニッションをオンにすると速度計と回転計が一度右まで回り切って戻る演出もある。中央には液晶表示の時計、燃料、オド/トリップメータを装備。

ヤマハ XJR400Rの試乗インプレッションは次ページにて

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索