ホンダ NC700S

掲載日:2012年05月16日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/淺倉 恵介

ホンダ NC700Sの画像
HONDA NC700S

ホンダの新提案「ニューミッドコンセプト」のスタンダードモデル
バイクを操る楽しさに加えユーティリティの高さも見逃せないネイキッドスポーツ

NC700Sは、総排気量 669cc の水冷4ストローク並列2気筒エンジンを搭載するネイキッドスポーツです。ホンダの提案する新たなビッグバイクのスタイル「ニューミッドコンセプト」シリーズの1台として開発されたもので、エンジンやフレームの基本設計を、兄弟車であるクロスオーバースポーツ「NC700X」と、スクーティングモーターサイクルを名乗るオートマチックスポーツの「インテグラ」と共有しています。基本コンポーネンツを共通化することで、開発及び生産にかかるコストの削減を実現。ニューミッドコンセプトの車両は従来にない低価格を実現しています。NC700S の標準モデルは税抜き本体価格57万円、ABS搭載モデルでも税抜き本体価格で61万7,000円。これは、新車価格としては 400cc クラスの平均を下回るものですし、価格だけを比べるなら 250cc クラスすら比較対象に入るレベルです。

そんな価格の安さが魅力の NC700S ですが、バイクとしての基本性能に手抜かりはありません。エンジンはニューミッドコンセプトシリーズ用に新開発されたもので、ボア 73mm ×ストローク 80mm のロングストロークタイプ。クランクシャフトに270度位相クランクを採用することで、不等間隔爆発ならではの鼓動感が豊かで味わい深いエンジン特性が持たされているのです。最高出力は 50PS と決して大きくはありませんが、必要充分なパワーだと言えるでしょう。また、シリンダーを大きく前傾させているためスペース効率が高く、一般的に燃料タンクが位置する場所には、フルフェイスタイプのヘルメットが収納可能な大容量のラゲッジスペースを備えています。価格が安く、ユーティリティの高い NC700S は、シティユースやツーリングなど幅広い使い方ができる1台なのです。

ホンダ NC700Sのここがポイント!
  • ● ビッグネイキッドとしては破格の新車価格を実現
  • ● 大容量21Lを誇るラゲッジスペースを装備
  • ● 視認性に優れる、フル液晶タイプコンビネーションメーター

ホンダ NC700Sのライバルはこれだ!

  • カワサキ
    ER-6n

    カワサキ伝統のパラレルツインエンジンは、サイドカムチェーンを採用した高回転型。兄弟車にフルカウルバージョンのER-6fと、アルプスローダー系モデルのVersysがある。

  • スズキ
    グラディウス

    排気量645ccの水冷Vツインエンジンを搭載するネイキッドスポーツ。モダンでアグレッシブなスタイリングを持つが、乗り味は優しくどんなライダーでも親しみやすいキャラクター。

  • ドゥカティ
    モンスター696

    ドゥカティの誇るネイキッドスポーツ、モンスターシリーズの末弟。排気量は小さめでも、ドゥカティのアイデンティティである90度Lツインエンジンのマニアックなテイストは健在。

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