カワサキ ER-6n

掲載日:2012年01月18日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/淺倉 恵介

カワサキ ER-6nの画像
KAWASAKI ER-6n

熟成の進んだパラレルツインエンジンを
独創的なシャシーに搭載したネイキッド

大排気量マルチエンジン搭載車のイメージが強いカワサキですが、実はミドルクラスのツインエンジンも得意としています。バーチカルツインの名車 W1 の存在を知る人も多いでしょう。歴史あるカワサキツインの最新モデルが ER-6 シリーズ、そのネイキッドスポーツが ER-6n です。兄弟車としてフルカウル装着車の ER-6f、クロススポーツ的キャラクターのヴェルシスがラインナップされています。

ER-6n に搭載されているエンジンは、水冷化されたカワサキのパラレルツインとしては2世代目となります。ER-6 シリーズのために完全新設計されたもので、先代にあたる GPZ400/500 系エンジンではセンターカムチェーン構造だったものが、近代のスポーツバイク用エンジンで主流となっているサイドカムチェーン構造に変更されています。吸気システムはインジェクションを採用、エキゾーストシステムには触媒も内蔵しています。このエンジンのクランクシャフトは、高回転高出力指向の180度クランクを採用しているので、ツインでありながら高回転がとても気持ちよく回ります。

ER-6 シリーズは2012年からニューモデルがデリバリーされています。ER-6 としては3世代目にあたる現行モデルはフレーム形状を一新。トラス構造を採用していた先代モデルから大きくイメージを変え、平行した2本のスチールパイプを直線的に配置するダブルパイプペリメーターフレームを採用しています。スイングアームもフレームとイメージを共有する、2本のパイプを平行に配置したものです。フレームやスイングアームに使用されているパイプは太く、視覚的にも力強さを感じさせるものですし、エクステリアのデザインもボリューム感が増し、歴代モデルに比べマッシブなストリートファイター的なルックスが与えられています。エンジンは細部をリファインし、常用域のトルクを増大。低中回転域でのスムーズさも増し、あらゆるレベルのライダーが安心してパフォーマンスを引き出せるフレンドリーな特性を実現しています。また、ABS仕様車もラインナップされています。

カワサキ ER-6nのここがポイント!
  • ● 高回転域が気持ち良いパラレルツインエンジン
  • ● 国産車らしからぬ、エキゾチックなデザイン
  • ● ユーティリティが高い、コンパクトな車体

カワサキ ER-6nのライバルはこれだ!

  • スズキ
    グラディウス

    ミドルクラスで、手頃なVツインエンジン搭載車としてヨーロッパで人気を集め、ロングセラーとなったSV650シリーズの後継機。軽快な走りと、曲線を主体とした流麗なデザインが魅力。

  • ドゥカティ
    モンスター696

    ドゥカティの主力機種ともいえるモンスターシリーズで、もっとも排気量が小さく親しみやすいモデル。現行モンスターの中でシート高が一番低く、取り回し性に優れる。

  • アプリリア
    シバー750

    フレームは鋼管とアルミ鋳造プレートを組み合わせた、ユニークなモジュラーフレーム。スロットルにライドバイワイヤを採用するなど、最新技術を多彩に盛り込んだVツインネイキッド。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索