KTM 890SMT(2023)

掲載日:2023年06月26日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

KTM 890SMT(2023)
KTM 890SMT(2023)

アグレッシブとリラックスを両立させた
KTM890シリーズのスーパーモトツアラー

890SMTは、従来のスーパーモトにオンロード重視のパフォーマンスとツーリングバイクの要素を付け加えたスーパーモトツアラーです。KTM890シリーズのプラットフォームをベースに、このカテゴリーでトップレベルのパワーウエイトレシオを目指して開発。外観にはアドベンチャー系のマスク、足回りには17インチのオンロードタイヤを採用。KTMのラインナップのなかでは、アドベンチャーとストリートの中間的な位置付けのモデルとなります。

アグレッシブなライディングとリラックスしたクルージングを両立させる車体は、その骨格にクロームモリブデン鋼のパイプフレームを採用。エンジンをストレスメンバーとして利用することで、車体の強度を保ちながら軽量でコンパクトなフレームに仕上げています。サスペンションは前後ともにWP製を採用。フロントの倒立フォークは伸び側と圧側の減衰調整が可能、リアのモノショックは伸び側の減衰とスプリングプリロードの調整が可能です。

パワーユニットのLC8cは、排気量889ccの水冷並列2気筒エンジンです。最高出力77kW(105PS)/8,000rpm、最大トルクは100Nm/6,500rpmを発生します。電子制御関係では、最新の6D慣性計測装置を使ったMTC(モーターサイクルトルクコントロール)を採用。このMTCは後輪のスリップを制御するだけでなく、前輪の制御不能な浮き上がりも防止。その一方でパワーウイリーはシステムで検出して安定させ、スムーズな着地や加速も行います。

そのほかコーナリングABSやスーパーモトABSも装備。リアブレーキをロックして意図的にスライドさせる走りは、このスーパーモトABSによって可能となります。タイヤはミシュランのパワーGPを装備、メーターには最新の5インチTFTディスプレイを採用。車両重量は約194kg(燃料を除く)、シート高は860mm、燃料タンク容量は15.8L。車体色はブラック×ホワイトの1種類、車両価格は消費税10%込みで179万9,000円。発売時期は2023年8月の予定です。

KTM 890SMTのここがポイント!
  • ● 最高出力77kWを誇る889ccの水冷2気筒エンジン
  • ● トラクションコントロールをはじめ最新電子制御の数々
  • ● 一目でKTM890SMTと分かる独特のフロントマスク

KTM 890SMTのライバルはこれだ!

  • ホンダ
    NT1100

    快適性と多用途性を重視したスポーツツアラー。最高出力75kWの直列2気筒を搭載、変速装置はAT限定免許で乗れるDCT。車両重重248kg、消費税10%込みで168万3,000円。

  • スズキ
    Vストローム1050

    最高出力78kWのV型2気筒を搭載するアドベンチャーツアラー。ホイール径はフロント19インチ、リア17インチ。車両重量242kg、消費税10%込みで162万8,000円。

  • ドゥカティ
    ムルティストラーダ V2S

    937ccのV型2気筒を搭載したマルチパーパスバイク。電子制御セミアクティブサスペンションを採用、最高出力83kW、車両重量225kg。消費税10%込みで213万7,000円。


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