ヤマハ TMAX560 ABS(2022)

掲載日:2022年07月26日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

YAMAHA TMAX560 ABS(2022)
YAMAHA TMAX560 ABS(2022)

ひと回りコンパクトになり走りも向上
進化を続けるオートマチックスポーツ

TMAX560はパワフルな2気筒エンジンを搭載したオートマチックスポーツモデルです。2022年のマイナーモデルチェンジでは外観デザインを一新。2灯ヘッドランプはシャープな形状となり、車体はひと回りコンパクトになりました。一方で、シートは前後に長くなり、足元フートボードも面積を拡大。乗車姿勢は自由度があり、なおかつ車両をホールドして一体感を得られるものです。ハンドル形状も変更となり、よりわずかに前傾姿勢です。絞り込んだ車体の造形によって、停車時の足つき性も向上しています。

パワーユニットは360度クランクの直列2気筒です。最高出力は35kW。パワフルで扱いやすく、低速から高速まで全域で高い駆動力を発揮します。電子制御スロットル、トラクションコントロール、走行モード切り替えシステムなどは従来型から搭載していましたが、今回は新たにスロットルケーブルをなくしたAPSG(Accelerator Position Sensor Grip)を採用。軽量化と自然なアクセル操作感に加え、ハンドル周をシンプルに仕上げます。

足まわりには、軽量なスピンフォージドホイールと専用設計の新タイヤを採用。フロントの倒立式フォークとリアのリンク式モノショックは、それぞれスポーツ性を重視した減衰セッティングに変更して走行性能を向上。電装関係では、車両の電源をオフにしてから2分以内にタンクキャップのヒンジを引き上げるとロックが解除されるスマートキャップ、スマートフォンと連携可能な7インチ高輝度TFTメーター、操作しやすいジョイスティック式の左ハンドルスイッチなど、エルゴノミクスに配慮した装備を採用しています。

標準モデルの車体色はイエロー、価格は消費税10%込みで136万4,000円です。標準モデルのほか、クルーズコントロールや電動スクリーン、グリップウォーマー、メインシートヒーターなどの快適装備を追加した上級モデルのTMAX560テックマックスABSもラインナップ。こちらは車体色にマットダークグリーンとグレーの2種類を用意、価格は消費税10%込みで155万1,000円です。発売はいずれも2022年7月7日です。

ヤマハ TMAX560 ABSのここがポイント!
  • ● ひと回りコンパクトになった外観スタイリング
  • ● 給油時の煩雑さを解消する電動タンクキャップ
  • ● 自由度が大きくなったライディングポジション

ヤマハ TMAX560 ABSのライバルはこれだ!

  • ホンダ
    X-ADV

    走破性と利便性を兼ね備えた大型クロスオーバーモデル。745cc2気筒にはデュアルクラッチトランスミッションを装備。最高出力は43kW 、消費税10%込みで132万円。

  • スズキ
    バーグマン400 ABS

    タンデム走行やツーリングも意識したラグジュアリースタイルの大型スクーター。399ccの単気筒エンジンを搭載、最高出力は21kW。消費税10%込みで84万7,000円。

  • BMW
    C400GT

    パワフルさと俊敏さを持つアーバンモビリティ。街乗りからロングツーリングまで楽しめる。349ccの単気筒を搭載、最高出力は25kW。消費税10%込みで105万9,000円より。


こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索