ヤマハ XSR900 ABS(2022)

掲載日:2022年06月20日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

YAMAHA XSR900 ABS(2022)
YAMAHA XSR900 ABS(2022)

モデルチェンジでフレームまで一新
外観は80年代レーサールックに

XSR900は、軽量なアルミフレームにトルクフルな並列3気筒エンジンを搭載したロードスポーツモデルです。ネイキッドモデルのMT-09をベースにレトロな外観で仕立て、現代的な性能と味わいのある雰囲気を持つバイクとして2016年から販売されています。今回、2022年型のフルモデルチェンジではフレームから外装までを一新、エンジンも排気量を従来の845ccから888ccに拡大してトルクアップを図りました。また、新たな運転支援技術なども導入しています。

新型のXSR900は、ひと足早く2021年にモデルチェンジしたMT-09がベースです。アルミダイキャストのフレームは、最新の製造技術で最低肉厚を1.7mmまで薄くして軽量化するとともに、横剛性を従来比で約50%向上しました。さらに、55mm長くなったリアのスイングアームも良好な直進安定性に寄与します。シート下のリアフレームはXSR900専用設計で、80年代レーサーのような腰を後ろに引いたライディングポジションとなります。

エンジンは2021年型で新しくなったMT-09やトレーサー9 GTと同じく、主要パーツのほとんどを更新して軽量化を図るとともに、ピストンストロークを59mmから62mmに延長。最高出力は88kW(120PS) /10,000rpmに、最大トルクは93Nm/7,000rpmにそれぞれ向上しました。トルクに押し出されるような力強さや、スロットルとタイヤが直結しているようなダイレクト感のあるエンジンフィーリングが、ライディングを楽しくします。

エレクトロニクス関係では、車体の加速度と角速度を検出する小型の6軸IMUと、そこからの情報を活用するトラクションコントロール、リフトコントロール、スライドコントロール、ブレーキコントロールを採用。これら運転操作を支援する各システムは、介入レベルの調整やオン・オフの設定が可能です。そのほかアップ&ダウン対応のクイックシフター、クルーズコントロール、3.5インチのフルカラーTFTメーターも搭載。

車体カラーはブルーとブラックの2種類を用意、メーカー希望小売価格は消費税10%込みで121万円。発売は6月30日です。

ヤマハ XSR900のここがポイント!
  • ● 1980年代のレーサーを想わせるレトロな外観デザイン
  • ● ストロークアップで出力とトルクが向上した3気筒エンジン
  • ● 小型の6軸IMU採用で進化した各種運転支援システム

ヤマハ XSR900のライバルはこれだ!

  • カワサキ
    Z900RS

    クラシカルなルックスの車体にパワフルな水冷4気筒を搭載。Z1から着想を得たティアドロップタンクやテールカウルを採用、最高出力は82kW。税10%込みで138万6,000円。

  • ホンダ
    CB1100RS ファイナルエディション

    古典的な車体構成と空冷4気筒エンジンが魅力のロードスポーツバイク。17インチホイールやローハンドルの採用で走りを高める。出力66kW、税10%込みで140万3,600円。

  • スズキ
    KATANA

    かつてのGSX1100S KATANAを思わせる独特のスタイリングが特徴のストリートスポーツモデル。最高出力110kWの998cc直列4気筒を搭載。税10%込みで160万6,000円。


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