掲載日:2011年02月22日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/伊丹 孝裕
“BIG-1”の愛称で親しまれた CB1000 SUPER FOUR のエンジンを拡大し、1998年にデビューしたのが初代 CB1300 SUPER FOUR です。その後、2003年にフルモデルチェンジを受け、この時に 20kg もの軽量化を達成。他にも排気音やエンジンの回転フィーリングなど、ライダーの心地よさを重視した改良が幅広く支持され、常に販売台数のトップをキープするベストセラーとして不動の地位を築いています。
フルモデルチェンジの際、最も重要視されたのがエンジン。伝統の並列4気筒という形式は踏襲しながらも、旧モデル比で約8kgも軽く仕上げられた他、電子制御燃料噴射装置も全面的に刷新。低回転から高回転まで俊敏なレスポンスが与えられ、シャープな味付けが施されました。重く安定志向だった初代 1300 が、この時に大きく方向転換し、軽くスポーティなモデルへと生まれ変わった、というわけです。しかも、08年モデルからは “IACV” (インテーク・エア・コントロール・バルブ)という新型スロットルバルブが搭載された他、エキゾーストパイプの取り回しも変更。これらの改良で、中低速域での扱いやすさがますます向上し、ビギナーでも不安なくライディングできるようになったことに注目が集まりました。安全性も高く、ABS を装着するグレードも用意されました。これは “コンバインド ABS” と呼ばれるもので、フットブレーキを踏むだけで前・後輪ブレーキが最適な配分で同時に作動。しかも、そのまま強く掛けすぎてもロックしないアンチロック機能とも連動するという高度な制御で、多くのライダーに安心感を与えたのです。こうした走りの機能の他、利便性も抜かりはなく、シート下には12L(ABS装着車は11L)ものスペース容量があり、ちょっとしたツーリングなら十分な積載量を確保。大型のグラブレールや盗難抑止装置、足付き性を高めたサイドカバーなど、様々な装備と機能がライダーをサポートしてくれる万能モデルなのです。
大きく分けて3世代、1000㏄と1300㏄を合わせると20年近くの歴史を持つため、中古車は豊富。とはいえ、完成度の高さと乗りやすさなら2003年モデル以降をじっくり探せば、満足のいく一台が見つかるでしょう。
GPZ900をモチーフにしたフロントカウルなど随所にカワサキらしさが散りばめられ、2008年に登場。クロスした6速ミッションやペタルディスクなど走りを重視している。
コンパクトな車体にトルクフルな水冷エンジンを搭載。ヨーロッパでのスポーティな走りに対応するため、国内のビッグネイキッドには珍しくモノショックを採用する。
今や貴重な空冷4気筒エンジンを搭載するモデルとして根強い人気。リアサスにはオーリンズを採用するなど、テイストだけでなく走りの質感も追及している。
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