ホンダ CBR1000RR-Rファイアブレード

掲載日:2020年04月28日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ホンダ CBR1000RR-Rファイアブレードの画像
HONDA CBR1000RR-R FIREBLADE

レース技術を投入した160kWの4気筒を搭載
サーキットで真価を示す新型スーパースポーツ

CBR1000RR-Rファイアブレードは、パワフルな直列4気筒エンジンを搭載した大型スーパースポーツモデルです。CBR1000RRのフルモデルチェンジ版として、2020年3月に国内モデルを発売。従来型ではワインディングやファンライドなど公道用というスタンスも捨てずにいたのですが、新しいCBR1000RR-Rファイアブレードは狙いを完全にサーキットへと移行。パワーユニットはさらに高出力となり、なおかつコントロール性に優れた特性となりました。

新しいエンジンは、シリンダー径を従来の76mmからMotoGPマシンRC213Vと同寸の81mmに変更。ボア・ストロークは81mm×48.5mmと、よりショートストロークになりました。DOHC4バルブのシリンダーヘッドにはフィンガーフォロワーロッカーアームを採用してフリクションロスを低減。またセミカムギアトレインシステムやチタンコンロッド、高強度アルミ材を使った鍛造ピストンの採用などで軽量化も促進。最高出力は160kW(218ps)/14,500rpmとなり、増加した出力を受け止めるためクランクジャーナルの大径化やクランクケースの高剛性化も行われています。

アルミのダイヤモンドフレームは、薄肉成型が可能な重力金型鋳造製です。プロリンクのリアサスペンションは、ショックの上側をエンジンブロックに締結する構造を採用。いずれも車体剛性の最適化と軽量化を図ってのこと。ホイールベースは加減速時の安定感を上げるために1,455mmに、スイングアーム長は出力を効率的に路面に伝えるために622.7mmにと、それぞれ長くしています。またフロントのキャスター角は24度、トレール量は102mmと、これらも従来モデルより大きくして安定性を高めています。

外装は、燃料タンクは上面を低くしてライダーが伏せやすいようにしたほか、カウル側面には浮き上がり防止のウイングレットを設置。CBR1000RR-Rファイアブレードの車体色はグランプリレッドとマットパールモリオンブラックの2種類、車両価格は消費税10%込みで242万円です。またオーリンズの電子制御サスペンションやブレンボのフロントブレーキキャリパーなどを採用したCBR1000RR-RファイアブレードSPは、グランプリレッドのみ、税込み278万3,000円となっています。

ホンダ CBR1000RR-Rファイアブレードのここがポイント!
  • ● コントロール性にも優れた160kWの高出力エンジン
  • ● フロントの浮き上がりを抑えるウイングレット
  • ●  剛性の最適化と軽量化を促進したアルミフレーム

ホンダ CBR1000RR-Rファイアブレードのライバルはこれだ!

  • BMW
    S1000RR

    可変バルブタイミング&バルブリフト機構を採用した並列4気筒を搭載。最高出力は152kW(207ps)/13,500rpm、価格は消費税10%込みで231万3,000円から。

  • カワサキ
    ニンジャZX-10R KTRエディション

    扱いやすいがゆえに速いというのが売り。スーパーバイク世界選手権のファクトリーマシンカラーを採用。出力149kW(203ps)/13,500rpm、税10%込みで210万1,000円。

  • ヤマハ
    YZF-R1

    不等間隔爆発のクロスプレーン4気筒を搭載。FSチタンコンロッドなどの採用で軽量化も促進。最高出力は147.1kW(200ps)/13,500rpm、消費税10%込みで231万円。

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