ヤマハ トリッカー (2019)

掲載日:2019年09月27日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ヤマハ トリッカー (2019)の画像
YAMAHA TRICKER(2019)

O2フィードバック制御で燃費も向上
気軽に乗れるフリーライドプレイバイク

トリッカーは、軽量コンパクトでスリムな車体に、扱いやすい249ccの空冷単気筒を搭載したスポーツバイクです。自転車のBMXのように自由なライディングを楽しむことができる、そんなイメージのフリーライドプレイバイクとして2004年に発売となりました。その後2008年にはインジェクションを採用、2017年には排出ガス規制の関係から一旦は生産終了となっていましたが、2018年に規制をクリアしての再登場となりました。

2018年モデルでの主な変更点は、O2フィードバック制御のインジェクションによって環境性能と燃費が向上したことと、キャニスターの採用で外気へ放出される蒸発ガソリンを抑えたことです。燃料消費率は60km/h定地燃費で45.2km/Lと、従来の39.0km/Lに比べ大幅に向上しています。カタログ上の燃料タンク容量は7.0L と従来の7.2Lより小さくなっていますが、燃費が向上しているので航続距離は伸びている計算となります。

エンジンは圧縮比が9.5から9.7に上がり、最高出力は14kW(20ps)/7,500rpm、最大トルクは20Nm(2.1kgfm)/6,000rpmとなりました。車両重量は125kgから127kgへと2kg増えていますが、コンパクトでスリムな車体は従来のままです。兄弟モデルのセロー250に比べ30mm短い1,330mmのホイールベース、同じく20mm低い810mmのシート高も健在。またフルサイズのオフロード車より小さい、フロント19インチ、リア16インチのホイール径は、軽快なハンドリングに大いに貢献します。

車体骨格にはセミダブルクレードルフレームを採用。フューエルタンクやエンジンなど重量物は車両中心に寄せてマスの集中化も図っています。フラットでコンパクトなシートは、表皮に滑りにくいフロステッドパターンを採用。スリムなタンクによってライディングポジションの自由度も高めています。なお、車体のカラーリングは、ディープオレンジメタリック7とマットブラックの2種類。車両価格は消費税8%込みで46万7,640円です。

ヤマハ トリッカー (2019)のここがポイント!
  • ● ● 軽量コンパクトで扱いやすい車体サイズ
  • ● ● 燃費が大幅に向上した空冷単気筒エンジン
  • ● ● BMXをモチーフとした個性的なスタイリング

ヤマハ トリッカー (2019)のライバルはこれだ!

  • ヤマハ
    セロー250

    トリッカーと共通部分の多い兄弟モデルのセロー250。ホイールサイズはフロント21インチ、リア18インチを採用。タンク容量は9.3L。価格は税8%込みで56万4,840円。

  • KTM
    250 DUKE

    トレリスフレームに水冷249cc単気筒を搭載した軽量でハイパワーなネイキッドモデル。最高出力22kW、車重は乾燥重量で146kg。消費税8%込みで57万5,000円。

  • ホンダ
    CRF250M

    楕円断面形状の鋼管フレームに、最高出力18kWの水冷単気筒を搭載したスーパーモタードスタイルのスポーツバイク。車両価格は消費税8%込みで53万8,920円。

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