掲載日:2009年09月25日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
1991年、レーサーレプリカ全盛時代にカワサキは新たな250ccネイキッドスポーツモデルをデビューさせます。これが今回ご紹介するバリオスIIの先代モデル、バリオスです。搭載されたエンジンは、当時カワサキの250ccレプリカモデルとして高い人気を誇っていたZXR250から移植された水冷4バルブDOHC。12.2という高圧縮比から45馬力を絞りだすパワーユニットはディチューンされることなく搭載されたため、公道ではむしろバリオスの方が速く走れると評価されるほどスポーティなネイキッドに仕上げられていました。
1997年にデビューしたバリオスIIは先代のコンセプトを受け継ぎつつも、エンジンやライディングポジションに見直しが加えられ、コンベンショナルなリア2本サスを搭載して登場。エンジンの出力は先代モデルの末期から40馬力に減じられていたものの、そのレスポンスはスロットルポジションセンサーを搭載したキャブレターなどによって向上。スポーティな走行性能を維持しつつも、街中ではより扱い易い特性を得ていました。
写真でご紹介しているのは2002年型のバリオスII。カワサキお得意のサイドカムチェーン方式を採用した超高回転型のパワーユニットは、40馬力の最高出力を14,000rpmで発揮。大口径のCVKD30ダウンドラフトキャブレターを4連装したスポーティなエンジンでしたが、低速からの実用的なトルクもその美点でした。また、車体は丸パイプのダブルクレードルフレームでしたが剛性感に不足はなく、新採用されたリザーバータンク付きツインショックと相まって、ロードホールディングも良好。先代と比較するとややマイルドな印象があったバリオスIIでしたが、他の250ccと比較すれば、際立ったスポーツ性を維持してたことは明白でした。こうして、ビギナーはもちろん、エンジンパワーを使いきれるエキスパートからも振り回せるスポーツネイキッドとして高い評価をうけたたバリオスIIは、ロングセラーとして第一線で活躍し続けることになるのです。
最高出力を14,000rpmで発生させる超高回転型パワーユニットや、高剛性丸パイプスチールフレーム、さらにリザーバータンク付2本リヤショック、シート下ユーティリティスペースなど、スポーツ性のなかに、カワサキらしいの実用性を盛り込んだスポーツネイキッドとしてデビュー。タンクエンブレムと前後のホイールは、ブラックモデルのみゴールドだった。
登場以来、カラーチェンジがメインの変更を繰り返してきたバリオスII。2006年もマルチリフレクターヘッドランプが採用されたほかは性能・諸元に変更はない。カラーバリエーションは、パールメテオグレーが新たに設定され、メタリックスパークブラック、メタリックロウチタニウムと合わせて3色を展開。
モデル末期となった2007年のモデルチェンジでも、変更はカラーのみ。そのような意味では、先代バリオスのコンセプトを受け継ぎバリオスIIがデビューした段階で、このモデルは完成形だったといえる。2007年のカラーバリエーションは、パッションレッド、メタリックディアブロブラック、キャンディプラズマブルーの鮮やかな3色を展開していた。
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