カワサキ GPZ900R

掲載日:2009年10月09日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

カワサキ GPZ900Rの画像
KAWASAKI GPZ900R

カワサキを代表するスポーツバイク
ライダーの憧れの1台「ニンジャ」

ライダーなら「ニンジャ」という名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。今ラインナップされている250ccスポーツもニンジャですが、その原点となるモデルが「GPZ900R」。1984年に発売したこのバイクは、カワサキが総力をあげて開発した908ccの水冷4サイクルDOHCエンジンを搭載し、最高出力は110PSを発生。市販車として前人未踏の時速240km越えの領域に突入し、世界最速のバイクとして大きな注目を集めました。また、1986年に公開された映画「トップガン」では主人公の愛車として登場。鮮烈なスタイリングは世界中の人々を魅了し、爆発的な人気へとつながりました。ちなみに「ニンジャ」は北米仕様につけられたペットネームですが、国内でも一般的に通用しています。

GPZ900Rの歴史は20年近くありますが、大別するとおおよそ3つの時期に分けられます。まず、第一期となるのが1984年から1989年までの前期モデル。中古価格はリーズナブルですが、足回りやブレーキ周りが現代の基準からすると物足りないものがあるほか、各種カスタムパーツもこの年式に対応するものが少なくなっています。特にタイヤはフロント16インチ、リア18インチとなっているため、選択肢があまりありません。1990年から1998年までの中期モデルは、このバイクでもっともポピュラーな存在。1990年のビッグマイナーチェンジで前期モデルの不満点が解消されており、大きな進歩を遂げています。カスタムパーツの対応も多く、価格もこなれていて最も入手しやすいのもポイント。1999年以降の後期モデルはさらに進化していますが、国内販売が終了したこともあり台数は比較的少なめになっています。ブレーキをはじめとする足回りのほか、車体側も熟成されており、「最高のニンジャ」を求めるならやはり新しい年式がおすすめ。とはいえ、いずれの年式でも特別な存在感は変わりません。カスタムすることも踏まえて、自分の好みや要求に応じたGPZ900Rを探してみるのはいかがでしょうか。

年式で見る カワサキ GPZ900R

カワサキ GPZ900Rの画像

1984年モデル

これまで培ってきた2バルブエンジンではなく、完全新開発の水冷DOHC4バルブエンジンを搭載したGPZ900R。当時の世界最速を目指して開発され、ボディ形状も風洞実験によりエアロフォルムを徹底的に追求されています。最高速度240km以上、0-400m加速は10.976秒の驚異的パフォーマンスを発揮するスポーツバイクの登場に世界が沸立ちました。

  • ● カワサキ初の水冷DOHC4バルブエンジンは110PSを発生
  • ● 風洞実験を繰り返して設計されたフルカウルのエアロボディ
  • ● 「ニンジャ」というペットネームがGPZ900Rの代名詞に

カワサキ GPZ900Rの画像

1990年モデル

初代モデルの発売以降、毎年のように熟成が進められてきたGPZ900Rですが、1990年に初のビッグマイナーチェンジを行います。いわゆる「A7」という形式のニンジャで、ホイールサイズ、フロントフォーク、ブレーキなどが主な改善点。カスタムパーツの対応もここで大きく分かれます。翌年にはA7をベースとして、国内モデルが導入されました。

  • ● フロントホイールを16インチから17インチに変更。同時にブレーキも強化
  • ● フロントフォークを38mm径から41mm径にすることで操縦安定性を向上
  • ● 1991年から国内モデル導入。A7ベースで最高出力は規制にあわせ86PSに

カワサキ GPZ900Rの画像

1999年モデル

GPZ900Rは1999年に再度大きなマイナーチェンジを行いました。今回は足回りとブレーキを大幅に変更し、現代的なスペックへと発展。フロントに6ポットキャリパーを採用したほか、ラジアルタイヤや窒素ガス封入リアショックなどを導入しました。なお、国内向けはこの年が最終型。海外向けはマレーシア仕様として2003年まで生産されていました。

  • ● トキコ製6ポットキャリパーを採用し、ブレーキ性能を向上
  • ● ラジアルタイヤ、フロントフォークガード、リアショック変更で足回りを刷新
  • ● 最終モデルの型式はZX900-A16。生産は2003年6月まで続けられた

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索