【Page3】初期トラブルが少なかったのもV4/400ccの特徴だった

掲載日:2009年11月27日 特集記事V4「400」全盛、あの時代。    

記事提供/2008年11月27日発行 絶版バイクス Vol.2
取材協力/シオハウス Phone 03-3854-3200

ショップに聞く
ひと足先に登場したCBR400Fと比べて
初期トラブルが少なかったのもV4/400ccの特徴だった。

次から次へと新機種が開発された中で登場したホンダV4も、当然ながら開発期間は短かった。しかし、そんな短期間ながらエンジン完成度は高く、大きなトラブルが無かったモデルとしても知られている。

 

VF400Fが現役当時、ホンダ直系サービス部門でメカニックを担当していた現シオハウス代表の塩畑さんは、当時を振り返ってこう語ってくれた。

 

「あの頃はニューモデルは開発期間が短かく、それが影響して発売初期にトラブルを起こすモデルもありました。特に、CBR400Fに関しては、頻繁にメンテナンスしていた記憶があります。 NC13(VF400F)は、CBRと同時期に発売されましたが、大きなトラブルどころかメンテナンスした記憶があまり無いんです。しいて言えば初期モデルはスロー不調になる例がありましたね。これはキャブレターのマウント方法が原因だったみたいで、インテグラが登場した頃にはキャブのマウント方法が改善されていました。それ以外は本当にトラブルが少ないモデルでしたね。」

 

シオハウスと言えばCB350F/CB400F、CBX400F/CBX550Fを中心とした空冷4気筒シリーズ専門店として絶版車ファンに支持されている。今回はVF400Fにも詳しい塩畑さんにお話しを伺ったが、シオハウスは「空冷直4専門ショップ」であり、VF/VFRシリーズに関するメンテナンスは請け負っていないそうだ。とは言え彼自身もVF400RKのオーナーであり、後項で紹介するレーシングマシンを、将来的には走らせたいと考えているようだ。

 

現役当時はトラブルフリーに近かったVF/VFRシリーズだが、すでに初期モデルで20年以上が経過。最終モデルのNC35/RVFでも10年以上が経過。当然ながら「メンテナンスポイント」が明確になっているはず。そのあたりを塩畑さんに尋ねると
「エンジンに関しては水まわりですね。すべての水冷モデルに共通して言えますが、シール不良で水漏れを起こしている例が少なくありません。それと初期VFにはレブリミッターが装備されていなかったので、回し過ぎてバルブを当てている例もあります。NC21/初期VFR以降はレブリミッターが入っているので安心ですが、初期モデルのオーナーさんは、注意した方が良いと思います。」
「それよりも面倒なのが足周りです。インボードディスクは整備が大変。特に放置車両はサビサビですから‥‥。初期のリアショックはエアサス仕様で、当時は好評でしたが、今となってはメンテナンスも大変ですね。」今後、同シリーズを末永く楽しんでいきたいと考えたとき、まずは何をすれば良いのだろうか?

 

「純正部品の確保です。専門店が少ないから流通部品も少ない。ホンダ車全般に言えますが、絶版車の部品管理は本当に厳しいです。ケーブル類は在庫限りで【ご相談パーツ】になる例が多いので、スペアの確保は必須です。オイルシール関係やゴム部品、エンジンOH用として想定できる各種部品やガスケット類は、絶対に確保しておいた方が良いと思いますよ。」

 

  • 同世代の空冷4気筒モデルと比べ、明らかにコンパクト設計だったVF400Fのコンプリートエンジン。その造形は、当時フラッグシップモデルだったVF750Fエンジンと酷似している。

  • ニューエンジンが次々発表された80年代当時は、様々な資料が用意された。90度V型4気筒レイアウトは、その後、90年代中頃までホンダのフラッグシップモデルに継承された。

 

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