注目の最新250ccスポーツの魅力が加速するOVER Racingのスペシャルパーツ
取材協力/オーヴァーレーシングプロジェクツ   取材・文/淺倉 恵介  写真/木村 圭吾  構成/バイクブロス・マガジンズ
掲載日/2017年11月7日

人気の250ccフルカウルスポーツ、ホンダCBR250RRとスズキGSX250R用カスタムパーツが、OVER Racing Projects(オーヴァーレーシングプロジェクツ)から大量リリース。走りのパフォーマス向上はもちろん、オーヴァーレーシングならではのスタイリッシュなデザインも魅力。オーナーなら見逃せないオーヴァーレーシングのパーツ達、その魅力に迫る。

FEATURE

装着するだけで性能とルックスを向上させる
オーヴァーレーシングのスペシャルパーツ

バイクの世界で、いまとくに元気があるのが250ccフルカウルスポーツ。扱いやすいサイズ感と手の届きやすい価格帯、必要十分なパワー。なによりスタイリッシュなフォルムは、愛車として所有する喜びに満ちている。

人気が高いだけにユーザーも多いわけだが、となると他と差をつけたくなるのがライダーの性というもの。そんなカスタム志向のライダーには欠かせないのがオーヴァーレーシングのカスタムパーツだ。

性能アップはもちろんのこと、ボルトオン設計が基本で取り付けし易いこともポイント。加工精度は非常に高く、仕上がりの美しさも魅力。装着するだけで、マシンの質感を大きく引き上げてくれる。250ccフルカウルスポーツの最新モデル、ホンダCBR250RRとスズキGSX250R用のパーツを、実走インプレッションと共に紹介していこう。

注目の最新250ccスポーツの魅力が加速するOVER Racingのスペシャルパーツ

ライバルをブッチ切る高性能を引っさげて登場し、一気にこのカテゴリの主役に躍り出たホンダCBR250RRは、クラスを超えた作り込みも話題になったが、オーヴァーレーシングのパーツを装着すると、ノーマルはまだまだ甘いと感じざるを得ない。フルエキゾーストマフラーの付属パーツは、その多くにアルミ削り出しパーツを採用。大型車に負けない存在感を醸し出す。

注目の最新250ccスポーツの魅力が加速するOVER Racingのスペシャルパーツ

新製品のGP-PERFORMANCE XLコンプリート 2-1(12万9,600円・税込)は、極太の円筒形サイレンサーが迫力。エキゾーストパイプから完全新設計されたフルエキゾーストマフラー。センターパイプにサブサイレンサーを設けて容量を確保、ノーマルを上回るパワーを発揮しながら、サイドバックの装着にも対応している。

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CBR250RR用マフラーは、他に4タイプをラインナップ。TT-Formula RS フルチタン2-1(14万9,040円・税込)と、TT-Formula フルチタン2-1(14万400円・税込)はフルエキゾーストタイプ。チタン製で超軽量、ノーマル比で5kg以上の軽量化を実現。TT-Tormula RS フルチタン スリップオン(8万1,000円・税込)とTT-Formula フルチタン スリップオン(7万5,600円・税込)は、手軽に装着できるスリップオンタイプ。オーヴァーレーシングのCBR250RR用マフラーは全て政府認証品で、安心して公道走行を楽しめる。

注目の最新250ccスポーツの魅力が加速するOVER Racingのスペシャルパーツ

転倒時に、マシンへのダメージを軽減してくれるレーシングスライダー。ベースプレートは高精度で仕上げも美しいアルミ削り出し製で、ドレスアップ効果も高い。ベースプレートのカラーは2タイプで、ブラック(2万3,760円・税込)とシルバー(2万2,680円・税込)。

注目の最新250ccスポーツの魅力が加速するOVER Racingのスペシャルパーツ

スポーツライディングハンドルキットは、ハンドル位置を純正ハンドルバー比で約4mm前方にオフセット。ハンドルの垂れ角は純正の4度から5度に変更、スポーツライディングに適したポジションを構築する。高さは-5mmと+5mmの2ポジションが選択可能。ブレーキホースやケーブル、ハンドルスイッチは純正品をそのまま使用可能なボルトオン設計。ハンドルバーは、純正ハンドルスイッチ取り付け用の穴あけ加工済み。カラーは2タイプで、ブラック(4万3,200円・税込)とシルバー(4万2,120円・税込)。

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スポーツバイクには欠かせないバックステップ。ステップ位置は60mmBACK/65mmUP、60mmBACK/75mmUP、50mmBACK/65mmUP、50mmBACK/65mmUPの4ポジション。ペダルの可動部にはベアリングを内蔵し、スムーズなシフト操作を実現。ブレーキホースやブレーキスイッチは純正品がそのまま使用できるボルトオン設計。ABSモデル/ABS無モデルの両車に装着可能。カラーは2タイプで、ブラック(6万9,120円・税込)とシルバー(6万6,960円・税込)。オプションの逆チェンジキット(7,020円・税込)を使用すれば、逆チェンジにも対応。

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アルミ削り出しならではの、ソリッドな質感が魅力のアルミマフラーステー(7,560円・税込)。オーヴァーレーシング製の全てのCBR250RR用マフラーに使用可能。右側のタンデムステップと交換して装着。

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スタイリッシュなデザインと、コストパフォーマンスの高さで好評のGSX250R。常用域重視のエンジン特性は、あらゆるシチュエーションで楽しい走りを提供してくれる。だが、扱いやすさと万能性が先に立つせいか、物足りなさを感じる部分もある。オーヴァーレーシングではGSX250Rの秘めたスポーツ性を引き出すべくパーツを開発。マフラーやポジションパーツはもちろん、アルミ製のスイングアームもラインナップした。

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マフラー交換はカスタマイズの基本、オーヴァーレーシングではGSX250R用に2タイプのスリップオンマフラーを用意。画像のTT-Tormula RS フルチタン スリップオン(8万1,000円・税込)と、サイレンサーのテールエンドがカールエンドパイプ形状のTT-Formula フルチタン(7万5,600円・税込)。どちらもテールパイプとサイレンサーにチタンを使用して超軽量、ノーマルサイレンサーの約半分という軽さを実現している。法規適合の政府認証マフラーで、公道走行も安心。アルミ削り出し製のアルミビレットマフラーステー(7,020円・税込)はオプション。

注目の最新250ccスポーツの魅力が加速するOVER Racingのスペシャルパーツ

GSX250Rのウィークポイントのひとつが、その重量。ライバル達と比較して重めの車体はスポーツ性をスポイルする。軽量化は大物パーツほど効果的、オーヴァーレーシングのアルミ製スイングアームは、鉄製の純正品に比べて超軽量で高剛性。取り回しから違いを感じられる軽さは、マシンの運動性能を大きく引き上げる。セミオーダー品で長さや細部の仕様について、好みのスペックで製作できる。自分だけのスイングアームを作り上げることができるのだ。

注目の最新250ccスポーツの魅力が加速するOVER Racingのスペシャルパーツ

万が一のアクシデントから、マシンをガードするレーシングスライダー。ベースプレートは高精度で仕上げも美しいアルミ削り出し製で、ドレスアップ効果も高い。ベースプレートのカラーは2タイプで、ブラック(2万2,680円・税込)とシルバー(2万1,600円・税込)。

注目の最新250ccスポーツの魅力が加速するOVER Racingのスペシャルパーツ

バックステップは可変4ポジションタイプ。ステップ位置は60mmBACK/50mmUP、60mmBACK/60mmUP、50mmBACK/60mmUP、50mmBACK/50mmUP。ブレーキホースやブレーキスイッチは純正品がそのまま使用できるボルトオン設計。正/逆チェンジに対応。ABSモデル対応品。カラーは2タイプで、ブラック(5万8,320円・税込)とシルバー(5万6,160円・税込)。

注目の最新250ccスポーツの魅力が加速するOVER Racingのスペシャルパーツ

スポーツライディングハンドルキットは、前傾姿勢を強めたマシンに荷重しやすいスポーティなライディングポジションを構築する。ハンドルの高さは、純正ハンドル比で-30mmと-20mmの2ポジションが選択可能。ブレーキホースやケーブル、ハンドルスイッチは純正品をそのまま使用可能なボルトオン設計。ハンドルバーは、純正ハンドルスイッチ取り付け用の穴あけ加工済みで、取り付け作業のユーザー負担を軽減。カラーは2タイプで、ブラック(3万3,480円・税込)とシルバー(3万2,400円・税込)。

IMPRESSION

オーヴァーレーシングのパーツで生まれ変わった
CBR250RRとGSX250Rをインプレッション!

カスタムパーツは装着するだけでも楽しいものだが、やはり性能の違いも体感したいもの。そして、ポテンシャルの高いパーツは、確実にマシンのパフォーマンスを引き上げてくれる。

250ccクラスのマシンの純正パーツは、残念ながら高いコストがかけられているとは言い難い。オーヴァーレーシングのパーツは、性能、品質、作り込み、どれをとっても上級クラスに勝るとも劣らない。CBR25RRとGSX250Rにオーヴァーレーシングのパーツを装着した2台のマシンは、いったいどれほどのポテンシャルアップを見せてくれるのか? 大きな期待を抱いて、試乗へと挑んだ。

注目の最新250ccスポーツの魅力が加速するOVER Racingのスペシャルパーツ

マシンに跨り、最初に感じたのはハンドル位置の素晴らしさ。CBR250RRは、スタンダードでもスポーティなポジションを持たされているが、それ以上にしっくりくる。4mm前進させたというハンドルが絶妙なのだ。一方、ステップ位置はかなり後ろで上、レース使用も考えたというスパルタンな設定とのことで、これならレース用のシートを装着してもバッチリなはずだ。

エンジンを始動すると、排気音は意外なほどジェントル。音質は低く太いもので、迫力を増している。走り出すと中間トルクが強められていることに気づく。

CBR250RRは超高回転型エンジンだ。高回転まで回せばそのパワーを楽しめるのだが、そこにいたるまでの中間域が物足りない。オーヴァーレーシングのマフラーは、その弱点が強化されているので常用域が、より扱いやすく回転上昇も速い。

そして気になるピークパワーだが、ノーマルより一段回上乗せされ、パワフルで面白い。何より楽しく感じさせてくれるのはレスポンスの向上だ。過敏に反応するのではなく、スロットルの開閉に忠実にパワーが上下するので、マシンをスロットルで操る自由度が格段に増している。これは面白い。

また、特筆したいのがモード切り替え時。『Sport+』モードを使うと、乗り味に適度な暴力性が加えられ、これまた楽しい。ノーマルマフラーではSport+モードの存在を疑問視していたのだが、オーヴァーレーシングのマフラーでその真価を発揮したと感じた。オーナーなら、ぜひ一度体感してもらいたい。

注目の最新250ccスポーツの魅力が加速するOVER Racingのスペシャルパーツ

次にGSX250Rだ。エンジンを始動すると、ノーマルとは比較にならない迫力あるサウンドが響く。響くような低音がツインエンジンらしい力強さを強調してくれる。もともと低中速トルクの強さに定評があるエンジンだが、さらに強められたトルクは加速感を強調する。回転上昇に合わせてトーンを上げていく排気音も気分を盛り上げる。この排気音はクセになる。乗り手の気分を盛り上げてくれる。ノーマルの2分の1ほどの重量という、サイレンサーの軽さも取り回しで効いてくる。

GSX250Rというマシンは、ルックスこそスーパースポーツライクだが、乗り味はかなり汎用バイク的。そう感じさせる理由のひとつが牧歌的なポジションだ。ネイキッド並の高いハンドルに、実用車的なステップ位置。車体のキャパシティは小さくないし、せっかくならもっとスポーティなキャラクターであってもいい。オーヴァーレーシングのハンドルとステップは、まさにそこを突いている。

マシンに跨り手を伸ばすと、スポーツバイクならそこにあってほしい位置にハンドルのグリップがある。ステップ位置も同様だ。ステップは可変ポジションだが、最低でも50mmバック、50mmアップと移動量は小さくない。それでも違和感を感じないのは、絶妙なポジション設定にあるのだろう。この辺りは、豊富なレース経験を持ち、オリジナルフレームのマシンを製作可能な高い技術力を持つオーヴァーレーシングならではのノウハウなのだろう。

GSX250Rがここまでスポーツできるバイクになるとは……。新たな可能性を感じさせる試乗だった。

オーヴァーレーシングでは、今回紹介した2台以外にも250ccフルカウルスポーツ用パーツを豊富にラインナップ。他モデルのオーナーも要チェックだ。

MOVIE

BRAND INFORMATION

住所/三重県鈴鹿市国府町石丸7678-5
電話/059-379-0037
FAX/059-378-4253
営業時間/09:00-19:00
定休日/第2・4土曜日、日曜日

1982年創業の老舗のパーツメーカー。ミニバイクからビッグバイク、クルーザーにいたるまで、幅広い車種に対応するパーツをラインナップする。マフラーを始め、ステップなどビレットパーツや、スイングアームなどのシャシー用パーツ。ホイールまで自社生産する高い技術力を誇る、総合バイクパーツメーカー。