レトロバイク・グラフティ第107回 YAMAHA RD250(ヤマハ RD250)1973年

掲載日:2023年07月07日 レトロバイク・グラフティ    

イラスト・文/藤原かんいち

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レトロバイク・グラフティ第106回 HONDA XL250S(ホンダ XL250S)1978年 メイン画像

片岡義男の小説『ボビーに首ったけ』の主人公が乗っていた!?ヤマハ RD250

2スト250cc2気筒エンジンのモデルは、長くヤマハのライトスポーツバイクの中心的な存在だった。その源流は1959年のYDS-1に遡る、オンロードとオフロードの両方のレースに対応できるモデルとして誕生。浅間火山レースなどで活躍した。

その後モデルチェンジ、DS7まで続いたが、1970年にDX250へとバトンタッチされた。DX250はクランクケースが横分割に変更。フレームは新型ダブルクレードルタイプになり、ハンドリング性能が向上。その後、フロントディスクブレーキを採用するなどさらにグレードアップした。デザインは丸みを帯びたものから、シャープでスマートなスタイリングに変わり、多くの若者から支持を得た。

1973年、その血統を受け継ぐRD250がついに登場! 吸入方式はピストンバルブからピストンリードバルブ方式へ。さらに6速ミッションを採用、よりスピーディーになった。1975年型からはシリンダーヘッドに防振用ゴムを入れて振動を軽減、排気音を低減するためにマフラーを40mm延長するなど、実用性を向上させた。

そして1976年にフルモデルチェンジ。前後にディスクブレーキを装着。デザインも直線的なヨーロピアンスタイルになり、速さと実用性に加えて、デザイン性を備えたモデルとなり高い支持を得た。僕が最も印象に残っているは1979年発売の最終モデル。当時流行していたキャストホイールを装着。エンジンは大きく変わらなかったが、曲線ベースのスタイルに変わり、ガソリンタンクとサイドカバーのラインが一体化、同デザインのテールカバーなど、新時代を予感させるデザインに心が躍ったことを憶えている。

ヤマハ RD250 スペック
  • ■サイズ/全長 2040mm×全幅 835mm×全高 1110mm ■エンジン/2ストローク単気筒 ■排気量/247cc ■最高出力/30ps/7500rpm ■最大トルク/2.92kgf・m/7000rpm ■変速機形式/リターン式・6段変速

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