レトロバイク・グラフティ第119回YAMAHA XT250(ヤマハ XT250)1980年

掲載日:2024年01月12日 レトロバイク・グラフティ    

イラスト・文/藤原かんいち

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モノクロスサスペンションを搭載した
ヤマハ初の4ストオフロードバイク

70年代の終わり頃から、排出ガス問題を受けて各ジャンルのモデルが4ストへ移行していった。2ストを中心に展開していたヤマハ、オフロードバイクといえばDTだったが、1980年ついにヤマハが4ストオフ車のXT250をデビューさせた。

ダイヤモンド型フレームに最高出力21馬力を発揮する、パワフルな空冷SOHC2バルブ単気筒エンジンを搭載。当時、オフ車のリアサスペンションはツインショックが定番だったが、XT250はモトクロッサーYZ250で圧倒的な成績を収めていた、ヤマハ独自のモノクロスサスペンションを採用。(ロードバイクのRZ250などにも使われる)。まさに最新鋭のオフロードバイクだった。

また低速トルクの厚い、扱いやすい出力特性を持ったエンジンで、バランサー内臓により振動も抑えられていた。足回りのフロントフォークは205mmのロングストローク、114kgの軽量ボディ、軽快なハンドリングなどによって高い走破性を発揮。高い支持を受け、ダート走行や林道ツーリング、エンデューロレースなど様々なオフロードで大活躍。多くのライダーを魅了した。

その後、1982年3月には新開発のSOHC2バルブ単気筒124ccエンジンを搭載したXT125。4月にはXT400。8月には125の車体に196ccエンジンを載せたXT200が登場。XTはヤマハのオフロードバイクの中心的存在になっていった。

ちなみに最初にXTの名が付いたバイクは76年に発売された、ビックシングルのXT500で、その後超ロングセラーバイクとなるSR400のルーツでもある。

ヤマハ XT250 スペック
  • ■サイズ/全長 2135mm×全幅 855mm×全高 1170mm ■エンジン/4ストローク単気筒 ■排気量/249cc ■最高出力/21ps/8000rpm ■最大トルク/2.0kgf・m/6500rpm ■変速機形式/リターン式・5段変速

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