掲載日:2014年09月03日 トピックス
文・写真/STREET RIDE編集部
取材協力/DGA(Drag Games Association)
朝8時からのランに向けて列をなす参加者達。何も堅苦しいことはなく、いつもの愛車といつもの格好でコースへと向かう。
「ストリートを走るマシンで気軽にドラッグレースを楽しみたい」、というテーマでスタートしたドラッグゲーム。今年をもって仙台ハイランドでの開催が最後となるだけあって、この場でのラストランを胸に刻もうと全国から多くのフリークが集結。結果、エントリー数はナント260台以上にも上り、空前の参加者数をマークした。
そして、いよいよレース当日。今回はワンデイではなくツーデイとされたが、初日は生憎の雨でレースは中止。しかし翌日に望みを託した参加者の想いが伝わってか、2日目は天候に左右されることなく予定通りにレースはスタート。
この、「ストリートを走るバイクでのドラッグレース」は見ていて相当に痛快だ。ゴキゲンなチョッパースタイルに、普段着はおろかスニーカーで出走するライダーの姿もあったりと、草レース的なノリと雰囲気がたまらなく心地良い。
では、そんな見る側も走る側も本気で楽しめるドラッグゲームを、鮮度が高めなうちにルックバック!
仙台から全国へとオリジナルのFRISCOスタイルを浸透させたキーマン。ご存知サムズのオサムさんもファンライド。
EVO、ツインカムと、フロントカウルをセットした“いかにも”なマシンが続々エントリー。一日中見ても飽きることはない。
スタッフの誘導で2台ずつコースへ入っていく。手前でバーンナウト、そしてスタート信号のクリスマスツリーへと進む。
オイル漏れは勿論、僅かな水滴もスタッフ総出で丁寧に処理。国内屈指のレース場なだけにコース状況はシビアに管理される。
バーンナウトでウォームアップするライダーもいればそのままシグナルを待つチョッパー乗りも。そのスタイルは千差万別。
初日の雨がウソのように2日目は天気に恵まれた。朝6時のオープンから終了の午後5時まで気持ちの良い陽気が続いた。
文句ナシにイカしたFRISCOチョッパーが、1/4マイル(約400m)をフルスロットルで突っ込んでいく姿に魅了される。
世界中を見渡しても、これほどの数の旧車がドラッグレースに高じる姿などはお目に掛かれないはず。凄い光景である。
「誰が一番直線を速く走ることが出来るか」。単純明快なレースだからこそ誰もが無心で熱くなるし、見る側も心底楽しめる。
HOT-DOCKのスペシャルマシンもエントリー。ワイドタイヤで豪快にバーンナウト! こんな光景そうそう見れません。
オリジナルガーターを装着したASTERISKのショーバイクも参加。コース上はバラエティに富んだマシンの祭典と化す。
前の女性がバーンナウトの加減を人差し指でグルグルグルッ! 小慣れた感じの、ドラッグ常連のウォーミングアップ風景。
「待ってました!」のデモラン・パイロットのクレイジータックこと重松さんがコース状況を念入りに素手と足でチェック。
ヴィンテージクラス出走のマシンは、カスタム単体で眺めても惹かれる。これほど粋なチョッパーが集うこと自体が珍しい。
毎年自分の手で仕上げたマシンを持ち込むスカルダグリーのMASTER。調子が出なかったものの誰もが認めるオーラは健在。
トップフューエルのレーサーを持ち込んだタックのデモラン。音、スピード、迫力と、その全てが別格過ぎて圧倒されます。
いつものスタイルで、誰を見ても乗り手とマシンがこれ以上ないほどにマッチング。付け焼刃では決して出ない雰囲気だ。
仙台のシーンを世に知らしめたサムズのオサムさんを始め、多くの東北ポッセが問答無用のFRISCOスタイルでライドオン!
テントを覗けばどこもほのぼのと団欒の様子。ちなみにチームSHIUN CRAFT WORKSは遥々神戸から自走でエントリー。
大阪MC FORCEの久保さんはいつも通りファミリーで参加。どのイベントでも家族一緒に楽しむ姿が素敵過ぎます!
「本気で遊ぶ大人達」も欠かさずエントリー。この生き方、真似しようとしても出来るものではありません。リスペクト!
チョッパーの傍らストリートドラッガーの姿も散見。“スタイル”ではなく文字通りのドラッガーゆえ、映えないはずがない。
こちらはV.D.A.(V-Twin Drag race Association)を主宰するMAIDSの斉藤さん。言うまでもなく根っからのフリーク。
ストリートマシンのほかに、本気仕様のドラッガーもエントリー。このミックス感がDRAG GAMESの面白さに拍車を掛ける。
インディアンも加わりここまで異種格闘技の様相を呈すと、その様子を一瞬でも見逃すまいとコースサイドはファンで溢れる。
参加者のひとりは、「レースに出るようになってから街中では飛ばさなくなった」と言う。要は、そういうことなのだ。
街中で見かけたら振り返ってしまうような抜群のFRISCOチョッパーも出走。ひと目でCOSMICの仕事だと分かるスタイル。
レースに参加するマシンを始め、こうしたアメリカンヴィークルに至るまで、これほどスキモノにブッ刺さるイベントは稀だ。
ほとんどが普段は街乗りに使う愛車でのエントリー。興味を持った全ての人にこのレースの魅力を体感して欲しいものだ。
最初のバーンナウトの具合でレベルが分かるもの。そしてスタートダッシュでほぼ全てが決まるのもドラッグレースの面白さ。
他のレースイベントとは違い、どこかアットホームな空気感を持つドラッグゲーム。ベンダーブースも並び会場は人で溢れた。
ひと際“燻し銀”の雰囲気を漂わすMASTER。ナックルベースの自作ドラッグを見れば、バイクへの傾倒ぶりが一目瞭然だ。
EVO、ツインカムのスーパー(ストック)ストリートクラス。比較的新しいモデルなだけに他クラスよりスピード感はアップ。
ビールを飲んで昼寝したり、芝生を駆け回る子供達がいたりと、コースサイドの観客席にはなんともうららかな空気感が漂う。
自走で会場入りしてそのままレースに出走。しかも、そのほとんどがチョッパーというファンにはタマラナイ光景が広がる。
福祿壽の奥山さんからH-Dチューニングのスペシャルショップ、BURN! H-Dの奥川さんまで、生粋のレース好きが一堂に介す。
レースへの敷居は低くても、経験豊かなオフィシャルがサポートするからこそ、参加者は不安なく楽しむことが出来るわけだ。
エンジンの掛からない参加者がいれば近くのライダーがすぐさまヘルプ。この一体感がドラッグゲームの魅力でもある。
家族でハーレーライフを満喫。奥さんがこのアイアンでレースに出て、旦那は子供と観戦。うーん、なんとも幸せな光景!
ストリートと本気のマシンが交互に走る様は圧巻。緩急がハンパないレース運びこそがDRAG GAMESのエンターテイン。
カスタムシーンの重鎮TASTEは親子でエントリー。ショップの主自身がバイクライフを楽しむからこそ説得力が増す。
故障車が出るたびに迅速にレッカーが出動。全レース滞りなく進行したのは、団結力のあるスタッフの力量によるものだ。
ドラッグレースは決して男だけのものではない。女性ライダーも多く参戦。最速を競うシンプルさに誰もが心奪われる。
あのワイルドロード製作の極上ナックルヘッドの姿も。全てに共通して言えるのは、バイクは乗ってナンボ、ということだ。
観客席からはコース全体が見渡せる。海外のようにカルチャーとして根付かないのが不思議なほど豊かな時間が流れていた。
通路を確保して出展者と参加者のブースが立ち並び、会場内は活気に溢れた。チョッパーファンにとってのパラダイスである。
人気アパレルから中古パーツまで、ベンダーブースも確保。イベント時は実物を手に取って見れる絶好のチャンスでもある。
クリスマスツリーを睨み、遥か1/4マイル(約400m)先を目指してフルスロットル! 得も言えぬ快感は参加者のみぞ知る。
すべて列に並んだレース前のライダーの姿。肩肘張ることないこのフレンドリーな感じがDRAG GAMESの特徴ともいえる。
すべてのレース終了は夕方4時。その後に表彰式とジャンケン大会が行われた。各クラス3位までの車両を並べ勝者を発表。
見応えのあったスーパーヴィンテージクラスの覇者はSHIUNの松村さん。2位、3位もチームSHIUNが占めるという快挙。
6クラスすべての上位10名を受付のモニターに提示。単純明快なレースだからこそ奥が深く、また、人々は魅了されるわけだ。
全260台以上のエントリー数となった第7回DRAG GAMES。DGAのバックアップに参加者の勇姿と、全てがパーフェクト!
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