2012 DIRT A.C.T.S. UNION – Round 3

掲載日:2012年11月06日 トピックス    

文・写真/STREET RIDE編集部
取材協力/DIRT A.C.T.S. UNION

走り慣れた雰囲気がビシビシと伝わってくるアグレッシブなライディング。SRカスタムとファッション共にイカしてます。

本気で遊ぶ、
大人の週末

今年で15年目を数える由緒あるヴィンテージモトクロスミーティング、「DIRT A.C.T.S.(AIR COOLED TWIN SHOCK) UNION」の最終第3戦が10月21日に、埼玉県川越市のモトクロスヴィレッジで開催された。当日は10月下旬だというのにTシャツでも汗ばむほどの陽気に恵まれ、終始なごやかなムードのなかレースは進行。

ヴィンテージモトクロス“レース”ではなく、敢えて“ミーティング”としているこのA.C.T.S.は、「競技性を強くしないでとにかくみんなで楽しもう」というスタンス。なので、当日参加者に配布したタイムスケジュールにも「カリカリした大人気ない態度はくれぐれも慎んでください」との一文が添えられている。そして、このひと言が全てを物語っているように、参加者はみんな和気あいあいと肩の力が抜けた雰囲気で、なんとも居心地が良い。

小さな子供から70歳のおじちゃんまでが本気で遊ぶこのミーティングは、最近回を重ねるたびにエントリー台数を更新中だとか。そして、出走車両の中には希少なヴィンテージバイクの姿もちらほら見受けられ、それが走る様を見るだけでもなかなかオツなもの。朝から晩までバイクで遊ぶという、なんだか忘れかけていた感覚が呼び覚まされるような、さわやかで気持ちの良い時間がそこには流れていた。

フォトTOPICS(写真点数/29枚)

7時の受付開始前から参加者がズラリと並ぶ。アスファルトでなく土の地面に若干違和感を覚えるが、逆にこれが新鮮。

使い込まれた雰囲気のオリジナルバナーが掲げられる。シンプルなデザインが、このダート会場と見事なマッチングを見せる。

自走エントリーの参加者。まずは保安部品を外してレース仕様に。で、レース後に配線を間違えず付けられる様にマーキング。

コース走行前には主催者側により路面チェックが行われる。この日の早朝は結構な冷え込みで、温度差の激しい一日だった。

全9部門に分かれたモトクロスレースは3位まですべてに景品が用意された。ちなみに年季の入ったトロフィーは非贈品。

小排気量のインディアンである。国産車ばかりでなくこうした希少な車種が混じることで一気に場が華やかなものに。

なんてことない光景でも、この会場では自然と趣きあるものとして映るのが不思議。特に早朝の凛とした空気感は最高。

こんな感じで一斉にコースを駆け抜けるものの、大きなクラッシュがないのはさすが大人のレースといったところだろう。

レース前には本部前に集合して主催者側によるライダースミーティングが行われた。ほのぼのとした雰囲気がたまらない。

数えるほどしか出店していなかった会場内では、ご覧のようにヴィンテージレースに相応しいアイテムが販売されていた。

国産モデルに続いていきなり登場したのはH-D BAJAである。ファン垂涎のモデルが普通に出走するこのギャップが快感。

実に良い光景。カリカリせず、かといってある程度の闘争心を忘れずにスタートの合図を待つ。いよいよ大人のレース開始だ。

参加者に配布されたタイムスケジュールが書かれた一枚。印象的なのは「大人気ない態度は慎んで楽しもう」の一文。

こんなラフな格好で出走出来るのもヴィンテージモトクロスの特徴だろう。ゆるーい空気感の会場内では自然と笑いが溢れる。

見るも鮮やかなSRのフルカスタムに、今度はH-DのKHモデルがエントリー。古きよきアメリカンな光景が眼前に広がる。

お次もハーレー。格好まで完璧に仕上げたライダーとバイクのコンビネーションからは、もはや色気すら漂っている。

最後のポイントではそれぞれ思い思いに空高くジャンプ。それなりに車重のあるオフロードスタイルのSRも軽々と宙を舞う。

各所に配されたマーシャル。結構お歳を召されてるのだが、結局それだけこのレースが幅広い層に支持されている証かも。

千葉のカスタムショップ、デラクシー代表も愛車のトライアンフT100でエントリー。ホットな走りで2位入賞を果たした。

砂埃を撒き散らしたバックショットにヤラれてしまう。ヴィンテージバイクによる進入時のズザザザーッ! うーん、最高。

この存在感はなんだろう。会場を見渡して思うのは皆いちいち絵になってしまうところ。国旗とサスペンダーがナイス過ぎ。

アメリカンビークルとヴィンテージバイクの何気ないこうした光景がそこかしこに広がる。なんともゆったりとした時間だ。

こちらはH-DのKHである。見かけによらずかなりの重量があるが、意のままにコントロールする様に思わず見入ってしまう。

ブラットスタイルのメカニックも仕事を忘れて思う存分レースを満喫。この、遊びからフィードバックしたカスタムが武器だ。

必要にして十分な広さのオフロードコースを老若男女、そして年齢関係なく一斉に出走。テーマは大人の対応で楽しもう、だ。

街中でも見かけることの少ないA.J.S.もエントリー。もはや何が出ても驚かないというほどに希少なバイクの姿がちらほら。

参加者の仲間たちまでがフリーフードのランチ。とは言え、これだけ旨いんだからチップ箱への入金は忘れずにしたいところ。

自走組みはレースを終えたら保安部品を元通りに。公道とレースを一台で楽しむというのも愛車との新しい付き合い方かも。

主催者前島さんのウィットに富んだMCのもと表彰式はなごやな雰囲気のもと行われた。ちなみにKHライダーは見事に優勝。





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