掲載日:2018年05月31日 トピックス
取材協力/JD-STER 文/ロードライダー編集部 写真/富樫秀明
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事は『ロードライダー vol.436号』に掲載された内容を再編集したものです
ゴールデンウィーク真っただ中の5月5日・こどもの日、今年もJD-STERの第1戦がふくしまスカイパークで開かれた。国内屈指のドラッグレース・イベントとして知られるこの大会だが、その緒戦は午前中の降雨でスケジュール短縮され、タイムトライアルでのベストタイムで順位を競うこととなったが、会場は久々の再会に喜ぶ参加者の笑顔であふれていた。
2輪レースの中で、路面が濡れただけで走行不可となる、ナーバスなイベントがドラッグレース。これはグリップ力を増すためにスタート地点に撒かれるVHT溶剤(夏などの高温時に踏むと靴が脱げる粘着力)が、雨水が乗ると逆に滑り危険だから。雨は大敵だ。
JD-STERの2018年開幕戦となった5月5日も会場は、その雨に翻弄された。朝方の雨が上がり、さて……というところで再降雨。結局、各クラスのトーナメント組み合わせを決める、午前中の予選はキャンセルに。一転晴れ上がった午後に、全クラスで3本のタイムトライアルを行い、ベストタイム順で順位を決めることになった。
関東など遠方からのエントラントが大半のこの大会、当日の雨模様に恨み節が出るかと思えば、近況を報告し合うなど、晴れ待ちのパドックはのどかなもの。雨が上がれば手の空いた人が4輪でコース走行して水気を飛ばす作業を行う。参加者全員でイベント進行してすら見える手際の良さは、長くJDに参加してドラッグレースを知るライダーが多いゆえだ。
さて、そんなJDだが、現状の参加台数は年を追うごとに右肩下がり。主催事務局、エントラント双方から、新規参加者を望む声は高い。今季は各クラスに冠サポートを付けるなど、参加者を楽しませる取り組みも始まっているから、興味があれば観戦でもいい、ぜひ会場に足を運んでもらいたい。
ULTRA590/その名の通り、タイム上限は5.900秒。シリーズチャンピオンにはアメリカのレザーアパレルメーカー、ルート21がワンオフでスーツを製作してくれる。優勝はH2での参戦が4シーズン目となった、クラスフォーの横田正彦さん。
OPEN TOURNAMENT/タイム上限6.000秒。全30台が参加した同クラス。6.097秒のベストタイムで優勝した小山さん。昨年までのZX-10Rから今回はレッドモーター所有のZX-14Rを借り出しての成果。同車に乗り続けられれば台風の目にも?
PRO OPEN/ドラッグレースパーツの供給で著名なDMEが冠スポンサーとなり、各回優勝者に協賛品が贈られるプロオープンはJDのトップカテゴリー。緒戦は昨季年間3位だった白田文博さんが奪首!
HARLEY-DAVIDSON/ハーレー・ワンメイククラスには米国バイカーズチョイスが冠スポンサード。昨季は1戦のみ参加で年間4位だった馬場大作さんが今季は緒戦から参加。見事優勝で好スタートを切った。
Vintage Super Bike/80'sの空冷4発ユーザーにもJDを楽しんでほしい、と続けられるVSB。今季は毎回の優勝者に、米国のパーツメーカー・APEから協賛品が、雑誌・ロードライダーからはヘルメットが贈られるのだ。
【JD-STER DRAG RACE スケジュール(暫定)】
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