掲載日:2018年10月13日 トピックス
取材協力/一般社団法人日本自動車工業会 文・写真/Ryo Tsuchiyama
2018年10月6日から8日にかけて東京・お台場で開催された「東京モーターフェス2018」。
一般社団法人日本自動車工業会(自工会)が主催する「東京モーターフェス」は、2年に1度開催される「東京モーターショー」のない年でも四輪・二輪の総合モーターショーを楽しんでもらうべく開催されているイベントだ。
当初は四輪メインのイベントかと思っていた筆者だったが、実際に足を運んでみると二輪の展示、体験コンテンツも数多く用意されていた。ここからは、東京モーターフェス2018で来場者を楽しませた二輪コンテンツをご紹介していこう。
お台場の人気商業施設「Diver City Tokyo」前のプロムナードには国内外の二輪メーカーが展示した車両がズラリと並んでいた。
ヤマハR25(左上)、スズキGSX-250R(右上)、ホンダGOLD WING(左下)、カワサキNinja H2 SX SE(右下)と排気量やタイプを問わず展示車が並ぶ。
台湾のスクーターブランドKYMCOはG-Dink250i(左上)とスポーツモデルのAK550(右上)を展示。ほとんどの展示車両が跨ってもOKなモデルだった。ホンダCBR250RR(左下)やスズキGSX-R1000R ABS(右下)は特に人気で順番待ちができるほど。
多くの二輪に混ざってカンナムはスパイダーを展示。トライアンフジャパンは単独でブースを用意。この日はボンネビルボバーとアドベンチャーモデルのタイガー1200XRTを展示。
2018年9月に国内販売がアナウンスされたばかりのヤマハ・ナイケン(NIKEN)は大人気だった車両のひとつ。前二輪・後一輪の「LMW(リーニング・マルチ・ホイール)機構」という特異な車体を持つモデルは、バイクファンはもちろん、子供たちからも人気を集めていた。
東京モーターフェス2018のメイン会場では、二輪・四輪の痛車ブースも展開。今回はヤマハYZF-R1とヤマハTW225をベースにした手の込んだ痛車が展示されていた。
トランポとしての使い勝手も考慮されたホンダの新型軽1BOX「N VAN」。ホンダはこのN VANと一緒にとある二輪モデルを展示……。
それがこのクロスカブ110。実はこのモデルは、ロッドホルダーやソフトバッグを装着したホンダ謹製のカスタマイズモデルなのだ。このクロスカブはこれまでモーターサイクルショーでも展示されておらず、アウトドア系のイベントだけに出展されているちょっとレア?なモデル。
せっかくなので細部を撮影した。スチールのプレス材と思われるロッドホルダーは、ベルト付きで、釣り竿はもちろん、野球のバットやゴルフクラブ、サバゲー用のライフルなども収納できそうな作り。初代ハンターカブのライフルホルダーを知る人にはグッとくる装備かも。リアキャリア上とその両側にはキャンバス地のバッグを装備。左右バッグのステーは、丈夫なスチール製で、ステー形状を見る限りそれなりの重量にも耐えられそう。工夫次第でハードケースも装着できそうだ。
2018年7月に20年ぶりのフルモデルチェンジを受けて発売されたスズキの新型ジムニー。ラダーフレームを採用する本格4WDとしての資質は新型モデルでも受け継がれている。発表以来大反響の新型ジムニーは、発売直後からバックオーダー状態というウワサも……。
そのジムニーと並べて展示してあったのが、Vストローム250 ABSだ。写真はパニアケース、トップケースを装着したフルオプション装着車。今回スズキのブースは、Vストローム、ジムニー、ジムニーシエラ(1.5リッターの普通ナンバー枠)を展示して、アウトドアイメージを前面に打ち出していた。
ホンダブースではすでにおなじみとなった、フルバンク&ヒジスリ体験ができるRC213Vも展示。一時は行列ができるほどの盛況ぶりで、多くの来場者が写真撮影を楽しんでいた。
こちらは本物のトライアルマシンを使ったコンテンツ。フレーム真下にピボットを設けた特別仕様のマシンは、ウイリーやジャックナイフなどトライアルライダーのライディングを疑似体験できるもの。安全ベルトや係員のサポートがあってもかなりの恐怖だったようだ。
特設会場ではトライアル・デモンストレーションも開催された。あいさつ代わりに、と華麗なウイリーを決めるのは左から小林直樹さん、本多元治選手(現役国際A級スーパークラス)、成田匠さん。
小林直樹さんが披露した観客の目の前ギリギリで止めるジャックナイフ。トライアルライダーのスーパーテクニックには観客も大盛り上がり!
現役として全日本トライアル選手権にフル参戦する本多元治選手は、リアフェンダーを地面にこすりつけるジャイアントウイリーを披露!
トライアル界のレジェンド、成田匠さんは自身が開発も担当したヤマハの電動トライアルマシンTY-Eでデモに参加。電動マシンの実力を見せつけた。
イベント会場のメインエリアでは様々な四輪車に混じって、ヤマハのナイケンも登場。司会のピストン西沢さんに3輪モデルの面白さを伝えるのは、二輪・四輪に精通するジャーナリスト、丸山浩さんだ。
四輪の試乗コース以上に広大なスペースを確保していた二輪試乗コース。
原付専用のクローズドエリアも設けられていた。操作の基本をいちから教えてくれる優しいスタッフが常駐しており、多くの来場者が原付の楽しさを初体験できたようだ。
メインの試乗コースでは125ccから1,000ccオーバーまで様々なタイプのバイクを試乗車として用意していた。
ヘルメットやプロテクターの貸し出しも無料で行われていたこともあり、試乗会は連日大盛況だった。タンデムでの参加も意外に多かったのが印象的だった。
次回の開催は2020年となる東京モーターフェス。「東京モーターショー翌年の秋はモーターフェス」と覚えておくと良いだろう。
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