EICMA2017(ミラノショー) / カワサキブースじっくりレポート Part.2 Z650やバルカン、カスタムマシンに注目! 

掲載日:2017年11月30日 トピックス    

取材協力/EICMA 2017  写真・文/バイクブロス・マガジンズ

ニンジャやバルカンなど650シリーズが充実の展示
日本では見られない過激なカスタムマシンにも注目!

11月7日からイタリア・ミラノで行われた『EICMA2017(ミラノショー)』のカワサキブースの様子をじっくりお届け。

カワサキブースレポートのパート2では、Z900RSカフェやニンジャH2 SX SE以外のマシンをご紹介。東京モーターショーと同様のブースデザインを踏襲していたミラノショーでは、広大なエリアの中にSBKやMXGPなど世界選手権の各カテゴリで戦った本物のレーシングマシンはもちろん、Z650やバルカン、欧州でのみ販売されるスクーター・J300なども展示していた。

さらに、欧州を拠点とするビルダーが手がけたカスタムバイクのほか、ヘリテイジテイストのカワサキ純正アパレルラインも数多くディスプレイされ、ストリートカスタム・シーンを意識したブース作りとなっていたのが印象的だった。

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ミドルクラスのストリートファイターとして人気のZ650は2016年のミラノショーでデビュー。実質的な先代となったER-6nからするとシャープなデザインが魅力で、フレームを含めて車体すべてが一新されている。

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こちらはニンジャシリーズのブース。650はもちろん欧州初お披露目となったニンジャ400などが勢ぞろい。特にアップデートされたニンジャ400の注目が高かった。

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ニンジャH2のブースは、陸・海・空をカバーする川崎重工のものづくりを象徴したデザインとなっていた。写真は18年型のニンジャH2R。

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ニンジャH2 SXのスタンダードモデルがこちら。サイドカウルのコーナーリングランプが装着されていないほか、クイックシフターなどの装備も省かれている。

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右サイドからのカット。パニアケースを装着していないスタイルはなかなかスポーティだ。車両にまたがっていたのは180cm超の大柄な男性。ポジションは比較的アップライト。

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ニンジャ650系の並列2気筒エンジンを積むスポーツクルーザー、バルカンSシリーズのブース。こちらでは人気が高いようで、ブースの面積もかなりのもの。右のビキニカウル付きモデルはバルカンS カフェで、中央のオレンジのモデルがバルカンSだ。

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イタリアのカスタムビルダーMr.Martini(Mr.マルティニ)がバルカンSベースで製作したコンプリートバイク「Vulcan 70」。500SS後期のH1-Dをイメージしたマシン。

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大文字のカワサキロゴ、タンクとシートカウルのペイント、分厚いタックロールシートまで往年のH1をうまく再現している。ライトステーやウインカーも70年代スタイルで、足周りはスポークホイールに改められている。

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雰囲気抜群のダブルシート。ちなみにこの車両は販売もされているようで、Mr.Martiniのウェブサイトでは1万1650ユーロ(約155万円)のプライスが掲げられている。

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現在、日本国内ではスクーターを販売していないカワサキだが、欧州向けとして以前からJ300というビッグスクーターをラインナップ。スクーター需要の高い欧州ではこうしたモデルも欠かせないのだ。

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MXGP(世界モトクロス選手権)最高峰MXGPクラスに参戦するクレマン・デサール(Clement Desalle)のKX450F-SR。その奥、#44のマシンは、2017 EMX250(ヨーロッパモトクロス選手権)チャンピオンで、MXGP・MX2クラスにも参戦したモルガン・レジアルド(Morgan Lesiardo)のKX250F-SR。

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WMX(ウィメンズモトクロス世界選手権)の2016年チャンピオン、リビア・ランスロット(Livia Lancelot)のKX250F。モトクロスの世界でもカワサキの強さは健在だ。

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2017年からSBKに新設された300ccクラス「World SSP300」に参戦する女性ライダー、アナ・カラスコ(Ana Carrasco)のニンジャ300。彼女は今季1勝を挙げ、年間ランキングでは8位に入った実力の持ち主。

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2017年のSBKクラスで3年連続のシリーズチャンピオンを獲得したジョナサン・レイ(Jonathan Rea)のZX-10RR。SBKで圧倒的な強さを誇るカワサキは、2018年シーズンではどのような戦いぶりを見せるだろうか。

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カンファレンス後、気づくとブースに人だかりが。J.レイが各国メディアに向けてちょっとした記者会見を行っていた。

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欧州はもちろんアジアでのSBK人気は凄まじく、東南アジア系のメディアがレイと記念撮影をしていた。

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ブースに展示されていたカフェレーサーカスタム。ベースはなんとバルカンS! 製作したのは、フランス・パリのカスタムビルダー、MRS Oficine(オフィシーネ)。

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タンクとシートカウルはワンピース構造で、シートベースのステーはリアサス脇にマウント。スリック履きのスポークホイールにやる気がみなぎる過激なカフェレーサーだ。

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こちらもMRS Oficineが製作したニンジャ650ベースのフラット・トラックカスタム。近年、欧州ではこうしたフラット・トラックマシンの人気が高まっているようだ。

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本物のフラット・トラックマシン同様に、ホイール径はフロント・リアともに19インチで、タイヤにはMAXXISをチョイス。こぶりなタンク&シートが作り出すコンパクトなスタイルは、ストリートカスタムのヒントにもなりそう。

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ドイツ・カワサキのプロジェクトとして製作されたドラッグレース用のマシン「SuperSys(スーパーシス)」。車名からも分かる通り、ベースはVersys(ベルシス)650。削り出しの三又にはZ1000SX用フォークをセットするほか、外装もワンオフで製作。ホイールのレタリングもクール!

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SuperSysはドイツのGlemseck101(グレムセック)やフランスのカフェレーサーフェスティバルなどで開催されるドラッグレースで勝つために製作された本気のドラッグレーサー。近年の欧州ではカスタムビルダー達が自慢のマシンを持ち寄って戦うドラッグレースが大人気なのだ。

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SuperSys最大のハイライトはターボチャージャー! タービンはGARRETT製で、ブースト圧は0.6bar。このターボによって、649ccのエンジンを100馬力オーバーへと導くという。

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ブースの一画には、ヘリテイジテイストの純正アパレルも大量に展示。もちろんこの場で販売している。Z900RSやバルカンSなど、新しいヘリテイジモデルを揃えるカワサキは、こうしたアパレルにも力を入れている。

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ストリートでのライディングはもちろん、タウンユースにもピッタリのアパレルコレクションは今後人気が出てきそう。

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ハニカム構造を思わせるようなディスプレイ台は、東京モーターショーのカワサキブースと共通のコンセプト。クールで遊び心も感じるブースはミラノショーでもひときわ目立った存在だった。





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