掲載日:2017年06月14日 トピックス
取材協力/本田技研工業株式会社 取材・写真・文/バイクブロス・マガジンズ編集部
見た目からもシートが低いというのがわかりますね!
2017年4月17日に発売されたレブル250とレブル500。両モデルとも690mmと低めのシート高と軽量かつ細い車体で、足つき性を気にしているライダーの熱い視線が集まっているモデルです。そこで今回は、レブル250に身長が5センチづつ異なる3人の女性ライダーが跨ってみました。跨った状態の違いが気になるかたは、本文をとばして下記の写真を見ていただいたほうが良いかもしれません。
さて、跨りテストの前に、まずシート高690mmがどのくらいの高さなのかを他のモデルの数値と比べてみましょう。250ccクラスを例にあげると、ホンダのVTRのTypeLDが740mm、カワサキのエストレアが735mm、ヤマハのドラッグスター250が670mmという数値でした。250ccではありませんが、ホンダのNM4はシート高650mmとかなり低い数値。なお、ヤマハのボルトはレブル250/500のシート高690mmと同じ数値となっていました。
バイクの足つき性は、シート高+その他の要因で変化するものです。ですから、単純にシート高の数値だけでは判断できません。今回のレブル250で言えば、ボルトとシート高が同じでも車体が細くて軽いという点で、ボルトよりは有利だと思います。
今回は160cm、155cm、150cmの女性に跨ってもらいました。160cmと155cmの二人は両足がカカトまで付いて問題なし。さらには、150cmのテスターでも、カカトは少し浮きますが、両足を付くことができました。ただし、150cmのテスターでは、足つき以外の注意ポイントが判明しました。それはハンドル操作です。
このモデルはハンドルポジションが少し遠い位置にあります。そのため150cmのテスターが着座した状態でハンドルを切っていくと、外側の腕を伸ばしてもまだ足りない状態になりました。写真では、テスターの左肩が前に出ているのがわかるかと思います。通常走行でハンドルをフルロックにすることは、まずないと思いますが、Uターンや跨ったままでの取り回し時に身長差が操作性に影響することがありそうです。
では150cmのライダーには向かないのか? いやいや、そんなことはありません。ハンドルポジションが遠いことを理解しておくことで、その対応方法(例「Uターン時は降りて押す」「取り回しでは一度に曲がろうと思わず何度かに分けて車体を曲げていく」など)を練習しておけば問題ないはずです。
今回はレブル250でしたが、他のモデルでも同様に「足つき+操作性」「足つき+重量感」を確認することを意識してバイクに跨ってみると、そのバイクと長く付き合えるかどうかが見えてきます。ぜひ、ショップや試乗会場などで、いろいろなバイクに跨らせてもらいましょう。
なお、今回の跨りテストは、実走しないために普段着でのテストになっています。ご了承ください。
01160cmあれば、足つきもハンドルポジションも含めて、まったく問題なしですね。
02ハンドルを右に切った状態。左腕に余裕があります。
03155cmのテスターです。テスターが「ブーツを履いている&普段からバイクに乗っていてバイク慣れしている」という点を差し引いても、体格的にキツイところはなさそうです。
04左腕に余裕はありませんが、まぁなんとかギリギリといった感じ。
05150cmのテスターです。カカトが浮きますが両足が付きました。腕が真っすぐになっていますね。
06ハンドルを右に切ると、左腕を伸ばした状態になり、かつ、肩も前に出た状態となりました。
07足つきのほうは「つま先ツンツン」よりは余裕のある状態ですね。
08150cmのテスターのみ、アカマルのところが内足に当たって気になったとのこと。他のテスターでは気にしなかった点でした。
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