カワサキ Z 45周年の今その原点とシリーズの各車両を知る その3

掲載日:2018年06月20日 トピックス    

写真・文/ロードライダー編集部
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事は『LEGEND BIKE SERIES02 KAWASAKI Z SERIES』に掲載された内容を再編集したものです。

カワサキ Z 45周年の今その原点とシリーズの各車両を知る その3の画像

現代バイクの基本を築いたカワサキ900スーパー4=モデルZ1が登場して2018年で45年が経つ。未だに古さを感じさせず、新しいバイクの範となり逆に新しい手法の取り込みやカスタム化で進化する。そんなZシリーズの歴史を見る。

1973~1980年にかけての
前期型Zシリーズの変遷略史

初代Z1から角タンクのMk.Ⅱまで大きな変更は数えるほどだが毎年のように細かい変化を行った空冷Zシリーズ。前期型と呼ばれる1980年までのモデルについて、約10年に渡る変遷を簡単ながら振り返っていこう。

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1973 Z1/1972年発表、生産された初代Z。1973年型900スーパー4。Z1は型式名だった。DOHC2バルブでφ66×66mmの空冷4気筒エンジンは82psを発揮、φ36mmフォークや4本出しマフラーを装備。乾燥重量も現代モデル並みの230kgと軽かった。2万台を生産。

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1974 Z1A/内プレスタンクを継続しつつタイガーパターンをまとった1974年型900スーパー4、モデルZ1(Z1A)。エンジン外観がブラックからシルバー仕上げに変わる。日本だけでなく新設されたアメリカ工場でも生産が行われ、計2万7500台を生産した

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1975 Z1B/Oリング入りドライブチェーンを採用し、左サイドカバー内の0.9Lオイルタンクを廃した1975年型900スーパー4、モデルZ1(Z1B)。サイドカバーの900の文字が大きくなり、タンクのラインの太さなどが変わった。ここまでがZ1。3万7000台を生産

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1976 Z900A4/4年目の1976年型で車名がZ900となり、キャブレターをVM28SS→VM26SSにし北米で81、欧州で76psに出力を抑えた。タンクは外プレスに、サイドカバーやシートの形状も変わった。電気系保護のため3ヒューズシステムを採用した。5万8900台を生産

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1977 Z1000A1/当時の北米の環境対応策により性能はダウン。それを排気量拡大で補ったのが1977年型Z1000(A1)。φ66→70mmにボアを拡大して1,015cc+VM28SSキャブ/左右2本出しEXとし、83ps。スイングアームピボットはブッシュからニードルベアリングに、リアもディスクブレーキに

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1978 Z1000A2/1978年型Z1000(A2)はいわゆる丸タンクの最終型。キャブレターセッティング変更、負圧式燃料コックを採用しタンクストライプも変わる。フロントブレーキはキャリパーがフォーク後ろへ移動しマスターも変更。A1/A2で計6万8900台生産

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1978 Z1-R/1970年代後半に世界的に流行したカフェレーサースタイル≒スクエアデザインをZ1000A2に合体したのが1978年のZ1-R(Z1000D1)。前後ホイールを2.15-18(フォークオフセットは60mmのまま)とし、スリムな角型タンク、4-1EXやビキニカウルを装備。1万5400台を生産

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1979 Z1000Mk.II/Z1000の3型となるZ1000A3は車名も2世代目的なZ1000Mk.Ⅱに、外装もZ1-Rイメージの角型となった。φ36mmフォークやオフセット60mm、また1.85-19/2.15-18のホイールサイズは継承しつつキャスト化。北米仕様A3Aは93ps、欧州は83ps。1万9500台を生産

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1980 Z1R-II/2年目のZ1-RはベースをA3=Z1000Mk.Ⅱとし、車名もZ1R-Ⅱ(北米ではZ1-Rのまま。型式Z1000D2)に。燃料タンクはZ1-Rの13?から20?に拡大、ホイールは1.85-19/2.15-18サイズでマフラーも左右出しになった。明石工場で5500台を生産した

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1979 Z1000ST/Z1000ST(Z1000E1)はMk.Ⅱの派生モデルで、末尾のSTが示すようにシャフト駆動を採用。そのためにφ36mmフォークはリーディングアクスルになりリアホイールは17インチ、フレームもピボット部を拡大、タンクも18.2?に拡大していた

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1980 Z1000 FUEL INJECTION/Z1000Mk.Ⅱをベースに、当時の耐久レーサーで開発を進めていたFI=フューエルインジェクションを加えたのがZ1000フューエルインジェクション(Z1000H1)。量産車初のFI採用車となった。出力は3ps増の96ps、シートを専用形状とした

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