掲載日:2018年07月31日 トピックス
まとめ/宮崎正行 写真/柴田直行、関野温、富樫秀明、徳永 茂、野岸“ねぎ”泰之、長谷川徹、渕本智信、真弓悟史、山家健一
記事提供/BikeBros.2018編集部
※この記事は『BikeBros.平成三十年上期編』に掲載された内容を再編集したものです。
※個々に記された車両スペックは、ベースグレード(最低価格)のもので表記統一しております(車重についてもメーカー表記に準じます)。生産終了車につきまして市中の新車在庫が確認できたものに関しては掲載しております。また、掲載されている車種は一部に旧年式モデルを含みます。
テストライダー:青木タカオ/小川浩康/小松男/佐川健太郎/櫻井伸樹/鈴木大五郎/田宮徹/中村友彦/成田恒一/野岸“ねぎ”泰之/堀田修/松井勉/宮崎正行/吉友寿夫/和歌山利宏/渡辺学
ニューモデルラッシュが続きにわかに活況を呈してきた2018年の国内モーターシーン。インプレをまとめて読んで、次の新車購入の参考にしたい!」そんな読者の声に直球で応え、国内外のニューモデルを取り揃えて「気になるアイツはこんなヤツ!」と言い切る試乗インプレ記事をズラリ掲載!
原2ブームや軽々二輪などの興隆によって車種が増えた125ccモデル。いちばんの注目株ホンダCB125Rをはじめ元気印のスズキ2車「R」と「S」の試乗インプレッションもお届けしよう。
CB125Rのシート高は815mmと低くはないが、シート形状がシェイプされていて、足着きはそれほど悪くない。車重は127kgと軽く取り回しやすい。エンジンは、低めで迫力のある排気音を奏で、アクセルを開けるとその分だけ力強くパワーが出て、スムーズに加速していく。足まわりの出来も出色だ。
フロント倒立フォークとリアサスはともに動きがスムーズで路面への追従性がいい。太いサイズのタイヤとコントローラブルで強力なストッピングパワーを持つ前後ブレーキのおかげもあって、コーナリング途中に路面の凸凹に突っ込むようなシーンでも、安心して旋回を続けることができる。フレーム自体の剛性感も高く、125ccの常識を覆す“クラスを越えた走り”を実感できる。
SPEC/124cc 127kg 44万8,200円
前後17インチホイールが採用され、車体サイズは125ccにしては大きく感じるが、跨がると非常にスリムで足着きは良好だ。シートとハンドルが近く、セパレートハンドルが低いため、ライディングポジションはかなりの前傾姿勢。
クラス最強の15psを誇るエンジンは、低回転から高回転まで滑らかによく回る。低速トルクも意外とあるが、元気よく走るにはある程度エンジンを回したほうがよい。サスペンションの動きは前後とも良好で、少々荒れた路面でもショックをよく吸収してくれる。
特にリアはリンク式モノショックの採用で、路面追従性の高さが感じとれる。ハンドリングはどっしりとして安定している印象で、峠などでスポーティな走りを楽しむのに適しているにちがいない。
SPEC/124cc 134kg 38万6,640円
跨ってシートに座ると、ハンドルとの位置が近く、ライディングポジションはとてもコンパクト。エンジンの始動はスタートボタンをワンプッシュするだけ。ボタンを押し続ける必要がないので便利だ。15psのエンジンはパワフルだが、街中でストレスなく走るには、6000 ~ 8,000回転あたりをキープする必要がある。
頻繁にギアチェンジが必要だが、それもまたマニュアルミッション車ならではの楽しみだ。リアのサスペンションはリンク式の本格的なタイプだし、前後ペタルタイプディスクのブレーキは制動力が頼もしく、ABSを採用しているので安心感も大きい。マニュアルミッション付きバイクの入門用としてはもちろん、セカンドバイクとしても魅力的な1台となるだろう。
SPEC/124cc 133kg 35万4,240円
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