掲載日:2018年04月11日 トピックス
文/池田大二郎 記事提供/BikeBros.2018編集部
※この記事は『BikeBros.2018』に掲載された内容を再編集したものです
4月を迎え新しいバイクシーズンが始まりました。そんな時期にお届けしたいのが、2018年3月までに印象に残ったバイク業界の事件簿。今回は「2017年4月~2018年3月に生産終了」となった人気モデルを振り返ります。
2017年4月~2018年3月は、メーカーを代表するブランド・車種が続々と引退(=生産終了)となった一年でもありました。最終生産分の購入が抽選方式で話題になったホンダ・モンキー、超ロングセラーでいえばヤマハ SR400などが代表的ですが、「えっ君たちも!?」的なロングセラーの引退もありました。
ここだけは「えっ君たちも!?」的なラインナップを編集者の主観に立ってお伝えします。長くお世話になったこれらのバイクの数々、本当に長い間お世話になりました。
1992年~2017年・26年お疲れさまでした。
空冷4ストロークエンジンと上質感のあるフォルムで人気を博したESTRELLA。……メーカーの紹介の冒頭だが、冷静に読むと「何も特徴ないです」というバイク。90年代のストリートというジャンルも今考えると「ストリートってなんじゃい」だが「街乗り」などという言葉を生み出したその立役者だ。
さらにラインナップが衝撃だった。エストレヤ・エストレヤRS・エストレヤカスタム・エストレヤRSカスタムという業界に大混乱を巻き起こす「見分けづらい4つ子」問題が発生。さらに当時はストリート仕様&カスタムするエストレヤが多く「親ですら間違える見分けづらい4つ子」問題が深刻に。そして「RSってのは~」「RSカスタムってのは~」と得意げに喋るマンが各地に発生。
しかし昨今は、逆にシンプルな感じが売りになり、その取り巻く環境だけが激変する時代にワッショイされた代名詞だ。さらに「レトロモダンクラシック」「ネオクラシック」というよくわからんジャンルが突如誕生。最後まで時代へ迎合した一台だ。
上段の左がエストレヤ、右がエストレヤRS。下段の左がエストレヤカスタム、右がエストレヤRSカスタム。
1996年~2017年・22年お疲れさまでした。
ドラッグスター400。兄弟に同クラシックモデルと250ccもありド定番アメリカンとして入門、カスタム、女性など、アメリカンといいつつ、ストライクゾーンがリトルリーグ並みに広く多くのファンを獲得した。
本格的にハーレーを買えば200万円以上。そんな中「人生の大半をハーレーにロックオン」とまではいかない人に対して、250cc、400ccでもそれぞれ55万円、72万4,000円(いずれも本体価格)といかにもバイクらしい価格もうけた。こうして「ジャパニーズ・アメリカン3兄弟」というバイクに興味ない人が聞けば「こいつやばい」と思われる東京ドイツ村みたいなフレーズが誕生。
今では、ヤマハはクルーザー、というジャンルにおいていますが、モデル中期までやはりアメリカンというジャンルがピッタリ来た。ライバルもスティード400、バルカン、マグナなど人気となりジャンルが確立したのだ。おっとデスペラードXXを忘れていた。
近年「アメリカン」という強めな響きより、総合的に便利な「クルーザー」というジャンルが確率されている。ホンダの場合は、全てロードスポーツというジャンルに集約しました。
ドラッグスター400
1998年~2017年・20年お疲れさまでした。
2000年前後から全国に吹き荒れたビックスクーターブーム。スカイウェイブはもちろん、フュージョン、マジェスティ、マグザムなどいきなりやってきた「あの」時代。
意味不明なステップボード、外装がぐぃ~んのカスタム、というこれまでのカスタムの概念を覆す「安っぽいカスタム」が流行し「一年以内にメッキ腐食」という悲劇がアチコチで発生。喉が渇いてないがドリンクホルダー、謎の電飾。全員装着「スーパートラップマフラー」。
街は半キャップのお兄ちゃんが、後ろに下校時の女子高生を乗せて走れば、制服からミニスカートがフリフリに。今の見せパンでなく、本気が見えるという、都会にさっそうとチョイエロが発生。
そんな中、登場したのがこのスカイウェイブだ。初登場からベテランなフェイス。「スカイウェイブ」という意味不明な名前。そしてビックスクーターブームに対応しきないカワサキとの協業で登場したあの逸品。OEM商品「エプシロン」が2002年に発売。名称の意味も「ギリシア文字の第 5字母」イプシロンという具体的な意味がないという意味では、ナイスネーミング。
スカイウェイブ
エプシロン
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!