ヤマハ XT1200ZEスーパーテネレ
ヤマハ XT1200ZEスーパーテネレ

ヤマハ XT1200ZEスーパーテネレ – テネレの最高峰モデルとして君臨

掲載日:2014年04月18日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文/田宮 徹  写真/増井 貴光

欧州で絶大なネームバリューを誇る
テネレの最高峰モデルとして君臨

テネレとは、現在は南米で行われているダカール・ラリーが、通称「パリ・ダカ」としてアフリカで行われていた時代に、難所として知られた砂漠の名前。1979年に初開催されたこのラリーで、第1回と第2回の勝者となったヤマハXT500に端を発し、この名を冠したモデルとして登場したXT600テネレ、そしてXTZ750スーパーテネレは、欧州で絶大な支持を集めた。

XT1200Zスーパーテネレは、この名称と伝統を受け継ぐヤマハ・ビッグアドベンチャーツアラーの頂点として、2010年にデビューした。そして2014年型で、その地位をさらに確固たるものにし、同時に競争が激化するこのクラスで優位に立つため、モデルチェンジとバリエーション追加が施された。

ヤマハ XT1200ZEスーパーテネレの特徴

ヤマハ XT1200ZEスーパーテネレの画像

電動調整式サスペンションの搭載で
利便性と快適性の向上を狙う

まずモデルチェンジの部分では、エンジン各部の見直しと、これに伴う最高出力の2馬力アップ、2モードから選べるエンジン特性切り替え機構の設定熟成、クルーズコントロール機構の追加、4段階に調整できる新設計スクリーンの採用、メーターの新設計、新形状アルミ鍛造製サイドスタンドや小型LEDウインカーの装備などが、おもなメニューとなっている。

そして、ベースグレードとなるZ仕様は、トップケース用ベースとアシストグリップ、メインスタンドをオプション化。さらに、新設計の小型テールカバーと薄型化されたタンデムシートも採用し、リアまわりをコンパクトな形状とすることで、装備重量を従来型より4kg減となる257kgとしている。

ヤマハ XT1200ZEスーパーテネレの画像

一方で、今回試乗した新登場のZE仕様は、トップケース用ベースやアシストグリップ、メインスタンドを標準装備。グリップウォーマーやバックスキン調のシートサイド表皮、右側サイドカバーなども専用装備する。さらに、足まわりには電動調整式サスペンションを搭載。これにより、リアサスのプリロードを4段階、前後ショックの減衰力を3×7段階に、スイッチを操作するだけで調整できるようになった。

ヤマハ XT1200ZEスーパーテネレの試乗インプレッションは次ページにて

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索