カワサキ KX250F(2014)
カワサキ KX250F(2014)

カワサキ KX250F(2014) – 生誕40周年を迎えた勝利を渇望するマシン

掲載日:2013年10月04日 試乗インプレ・レビュー    

インプレッション/辻 健二郎  写真・まとめ/ダートライド編集部  取材協力/ウエストポイント

カワサキ KX250F(2014)の試乗インプレッション

カワサキ KX250F(2014)の画像

痛快に回るエンジンと
適度な剛性感を持ったフレーム

小変更に留まったKX250Fの試乗は、埼玉県にあるオフロードヴィレッジをお借りして実施した。前日強く降った雨で全体的に路面は湿り気味で、各所に深いドロや1本に限定されたワダチのレールが出来た状態だが、走れるライダーにとってはそれほど難しいコンディションではなかったという。

一般走行枠だったのでホビーライダーもいる中で、車体を1日丸々借り受けてのインプレッションだったので、フリーセッションとして、テストを行った。ここからは国際A級ライダーの辻 健二郎選手にバトンタッチして、その実力に迫ってみたい。

カワサキ KX250F(2014)の画像

「カワサキの4ストロークマシンに乗るのは初めてで、うわさに聞いていた力強いエンジンというイメージにワクワクして走り始めました。キック始動してすぐに、低回転でのエンジン音が細かく、エンジン像に繊細な感じを受け、バリバリと回る力強いトルク感(マシンを前に引っ張るような駆動力)というこれまでのイメージとは違っている印象を受けました。コースインして、アクセルを開けると、思っていた以上にマイルドなフィーリングで、意外とエンジン自体の力はないのか? と感じてしまう程マイルドでしたが、中、高回転域では非常に力強く、しかも、エンジンが良く回りストレスなく走れるエンジンフィーリングを感じ取れました。まるで、2ストロークのように良く回り、またパワーバンドも広く感じました。

カワサキ KX250F(2014)の画像

ゴリゴリとマシンを前に進める力強いマシンというこれまでのイメージよりも、扱いやすく力強いエンジンで、ライダーとの意思疎通力も高く、乗りやすくより攻める事が出来るバイクと感じました。車体については、ジャンプの着地、荒れた路面などで、マシンがぶれるような挙動変化が少ない事から、剛性の高さを感じます。しかし、若干リア下がりの車体姿勢のため、スムーズな旋回性を感じる事が出来ず、寝かしていてもマシンが起き上がろうとする力が強く、コーナリングでは少し扱いやすさを欠いている印象です。

カワサキ KX250F(2014)の画像

とはいっても、全体的にはマシンが路面を捉えようとするグリップ力(アクセルを開けた時のタイヤが食い付く感じ)が高いので、ミスを感じさせないくらいのリカバリー力があります。トータルの印象としては、とても乗りやすいマシンで、ビギナーからレーシーなライダーまで対応出来る幅広い能力を持った1台と感じました。

カワサキ KX250F(2014)の画像

最後にスタートモードを使用したエンジン仕様を確認しましたが、僅かに空転が少ない特性になっていたので、スタートでウィリーし過ぎてしまう、空回りしてしまうというライダーには、スタートでのアクセルコントロールの難しさを軽減してくれそうです。KX250Fはとても良いマシンだと感じたインプレッションでした。」

カワサキ KX250F(2014)の詳細写真は次ページにて

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