掲載日:2018年08月21日 試乗インプレ・レビュー
取材協力/カワサキモーターサイクルジャパン
試乗ライダー/渡辺 学 写真/柴田直行 文/栗原守睦
記事提供/ガルル編集部
※この記事は『月刊ガルル vol.389』に掲載された内容を再編集したものです。
ピークパワーは3.4psアップしながら、トルクカーブはフラットになった新型エンジン。出力が向上したのは、バルブの大径化、ハイリフト化、慣性質量の低減に貢献するフィンガーフォロワーロッカーアーム(上の写真の緑のパーツ)を採用し、直線的な吸気でシリンダー内への充填効率をアップするダウンドラフト構造の見直し、各部のフリクション低減による。
ファクトリーマシンと同一設計、軽量で強靭なピストンを採用したエンジン。スロットルを大径化し、高回転域とオーバーレブ領域での扱いやすさを向上。
剛性を見直した軽量アルミニウム製ペリメターフレーム。
エンジン始動はハンドル右側に装着されたセルフスターターのみ。
バッテリーにはスカイリッチ社製の軽量コンパクトなリチウムイオンバッテリーを採用。
カワサキのモトクロッサーとして初採用した油圧クラッチ。
ハンドルポジションは4通り選択可能。トップブリッジに2通りのハンドルクランプ取付位置を用意し、さらにハンドルクランプを前後入れ替えることで2とおり選ぶことができる。これによりスタンダードから15mm前方、25mm後方、10mm後方にハンドル位置を変えられる。
φ49mm倒立フロントフォークはファクトリーマシンと同サイズ。インナーチューブ表面に超硬質チタンコーティングを施し耐摩耗性を上げ、摺動摩擦の低減と作動性を向上。伸び側、圧側ともに調整できるフルアジャスタブル。
トラクション向上のためリヤサスペンション取り付け部のリンク比を変更。リヤサスは伸び側、圧側(高速、低速)で調整可能。フットペグは前後方向へ5mm幅を拡大。取付位置は3mm後方に移動した。
ライディングしやすいようシュラウド、シート、サイドカバーの継ぎ目の段差をなくしている。
フレームに合わせスイングアームの剛性も見直し。リヤディスク径はφ240mmからφ250mmに拡大し制動力をアップ。
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