掲載日:2009年12月25日 特集記事 › 2ストローク・フォーエバー
2009年7月1日発行 月刊ガルル No.279より記事提供
もっとも排気量の小さい200WRですら、最高出力35馬力をマークするところが2スト=パワフルというエンジン特性を物語っている。数値だけで見るとARとRMX-S、LANZAが同じ40PSなのだが、実際に乗ってみるとキャラクターは別物。もっともパワフルに感じるのはRMX-Sで、エンデューロレーサーであるRMX250やモトクロッサーのRM250に近い乗り味だ。ARは低中速での回転上昇がマイルドなので扱いやすく、高回転まで回せば2スト250らしい加速を発揮する。ARよりも初心者向きといえるのがLANZAで、初めて2ストに挑むならLANZAがおすすめ。200WRは全域でスムーズに吹け上がる軽い印象があり、2ストをレーシーに走らせる練習をするのに最適なエンジン。もっともクセのあるエンジンといえるのが250SRで、低速は抑えられているのだが高回転になると途端に鋭い切れ味の2ストパワーを発揮する。テールスライドがしやすいエンジンだ。