Vol.02 ”モタード”と”MOTO1”って違うんですか?

掲載日:2012年07月04日 モタード魂    

モタード魂

前回からはじまった、“しまお嬢”によるモタード珍道記。今回は、何やら「レース」について語りたいようです。

どんな話が飛び出すのでしょうか!? すこしだけ期待したいと思います。

掲載日/2012年7月4日  取材・写真・文/しまお

MOTO1とは?

どうも、こんにちは。永遠のビギナーライダー、モタード大好きな“しまお”です。

今回は前回からの続きで、「MOTO1」の紹介をしたいと思います。

 

MOTO1とは、ターマック区間(アスファルトコース部分)とダート区間で構成されたサーキットで開催される、MFJ(財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会)公認のスーパーモタードレースのことなんです。
モタードをかっこよく豪快に乗る! お手本!? を観ることができます!

 

そのMOTO1の特徴の一つに「レース全景を観られるコース造り」というものがあります。
ロードレースだと目の前しか追えないので、レース展開がわかりづらかったりするのですが、MOTO1ではちょっと小さめのコースレイアウトとなる為、激しいバトルが自分の目ですべて観れちゃうんです。
しかも比較的至近距離まで寄れるので、ライダーの闘気やコンディションが伝わりやすく、かなりアツくなれます!

 

今年は既に4戦行われていて、残りあと4戦、全国のサーキットで開催されますが、お近くの方は是非気軽に足を運んでみていただきたいです。
お台場(東京)で初めてMOTO1を観て以来、すっかりハマってしまった私が本気でオススメします!
バイクに乗るようになったのも、ここが原点だと思うんですよねー。

 

という事で、そのMOTO1をモタードというキーワードに関連して、ちょっと追っかけてみたいと思います。

 

 

生のMOTO1は迫力満点!

レポートしていきたいのは、MOTO1Proクラスといって赤ゼッケンをつけた、MOTO1オールスターズの中でも最高峰クラスです。

 

参戦しているほとんどがレーサー車両で、私たちが公道で乗るマシンとは異なりますが、ライダーの個性が現れるビジュアルやカスタムで、マシンを見るだけでも楽しいし、いろいろと参考になりますよ。

(自分がバイクに乗るようになってからは、こんな車両を操れるんだ……ってだけで更にリスペクトするようになりました!)

 

そのMOTO1Proクラスですが、今年からレギュレーション(決まり事。ルール。)が変わり、モトクロス選手権のように決勝が2ヒート制になりました。

 

開幕戦は愛知県、美浜サーキット。
このサーキットは割と広いので、自分好みの場所を移動しつつ観戦するのがオススメです(ハイスピードのストレートからドリフトしながら進入する1コーナー方面か、ダートセクション)。
前日の雨で、練習走行ではダートセクションがキャンセルとなったのですが、決勝当日は晴天となり、ダート区間も乾いてきたので解除となりました。
(MOTO1はほとんどのライダーがドライだとスリックタイヤを選択するので、ターマックがドライ、ダートがマディ……だと困っちゃいますよね? ……ってダートがドライでも普通なら怖いですけどね!)

 

モタードレースは日本では歴史がまだ浅いので、ライダーは元はロードレース出身だったり、モトクロスライダーだったりする人も多いです。
なのでProクラスといえど、ターマックオンリーでほくそ笑んでたライダーが、決勝当日のダート区間解除で焦る人もいたのかなと(笑)。

 

その中で開幕戦両ヒートを制したのは、#3 金児隆太(かねこりゅうた)選手でした!

RYUTA選手は上記のどちらでもない、完全MOTO1出身のライダーです。

美浜の1コーナーをドリフトさせながらギャラリーに指差しパフォーマンスをしてくれるんですが、それがすっごくかっこいいのです。

 

2戦目の琵琶湖スポーツランドでは、モトクロス出身のライダーで昨年度のチャンピオン、#1佐合潔(さあいきよし)選手がピンピン(2レースとも1位でフィニッシュする事)で優勝しました。この日、ダートでの走りがめちゃかっこよかった!

 

琵琶湖スポーツランドは、ターマック区間とダート区間が完全に分かれていて、全景を見渡せないサーキットですが、ダート区間は見るからに……そんなタイヤで絶対走りたくない! って思うようなコースでした。

そういうキワドイところを走っちゃうんだ、しかもそんなスピードでっ(危!)ていうドキドキ感もMOTO1の見所ですねっ。

 

そのコース内のテーブルトップを、左右どちらにもひねりながら飛んでいく佐合選手、かっこよかったです!

そんなこんなでダートセクションにハマってたら、いつのまにかレースが終わってました。
後は個人的に……#12坂牧隆夫(さかまきたかお)選手のバイザーが転倒で割れてしまって、決勝ヒートをバイザーなしで走ってたのがツボりました。

オフロードメットにバイザーがない……、想像してみてください!

自分も公道でバイザーがぶっ飛んで、つるんとしちゃった経験があるだけに!

なんか恥ずかしいんですよね!

でもご本人は「悪くないよ~」と言っていました(笑)

坂牧選手の別の顔はヘリのパイロットというかっこよすぎる職業で、なんだかいつでも冷静なんで、そこをネタにいじるのが楽しいのですよ♪

 

MOTO1オールスターズは、他にも排気量250ccのMOTO2、排気量無制限のMOTO1openというカテゴリがあります。

 

また、エリア戦も開催されているので、普段通勤等でモタードに乗ってる方が参戦したりするのも普通!
そこからポイントを獲得してオールスターズに参戦するライダーもいます。

モタードが好き! ドリフト(スライド)でかっこよく走りたい! 通ってるサーキットでタイムが縮まってきた!

三拍子揃っちゃったらオールスターズ参戦も夢ではない!? かもしれない、オトナデビューライダーにもチャンスのあるレースと言えるかも……。モタード乗りの皆さん、チャレンジしちゃいませんか??

 

 

――と、最後は半ば強引に押し付けで締めくくったしまお嬢。如何だったでしょうか? この調子でMOTO1のレースレポートをしながら、その裏でまたもや何か企んでいるようですので、半分ぐらい期待しておきたいと思います。次回以降もどうかお付き合いくださいませ。(ダートライド編集部)

しまお
Shimao

Rickyz(リッキーズ)というオフロード仲間が寄り集まるチームの会長を務める、無類のオートバイ好き。趣味はアウトドア全般、ピアノ、卓球、カラオケ、音楽鑑賞と女性らしい一面をアピールするも、オートバイ歴はXR100、Dトラッカー、CRF150、ハスクバーナ125SMを所有するというヘヴィっぷり。MOTO1のおっかけは、お台場で開催されたマルチプレックスからで、2011年は全会場を観戦。メカニックな事は苦手。

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