2014 AMA スーパークロス  ラウンド10 デイトナ FL レースレポート

2014 AMA スーパークロス ラウンド10 デイトナ FL レースレポート

掲載日:2014年03月12日 エクストリームモトクロス    

まとめ/ダートライド編集部

450ccクラス メインレース

荒れたトラックをR・ビロポートが大差で勝利

ライアン・ダンジー(KTM)がようやく今シーズン発の優勝を決めた、先週のラウンド、インディアナポリス。今回のデイトナは屋外スタジアムとなるコースで、果たしてどのようなバトルが展開されただろうか。

 

メインレース(20周)、スタートは誰かが抜きん出てというかたちではなく、ホールショットは怪我で欠場しているチャド・リード(カワサキ)の代役になるディーン・ウィルソンが取ったに見えたが、1周目が終わった時点では、ライアン・ビロポート(カワサキ)がトップ。スタート直後の左コーナーでマイク・アレッシ(スズキ)が転倒し、これを避けたジェイムズ・スチュワート(スズキ)が僅かにマシンと接触していて、エキゾーストパイプを凹ませてしまうトラブルになり、戦線離脱。他、ケン・ロクスン(KTM)も6位と出遅れる。

 

この日のデイトナはトラックがかなり荒れ、レール(ワダチ)があちらこちらにできる、難しいコンディション。しかし、トップを行くR・ビロポートはアウトドアでもこういったコンディションを得意とすることから、グングン差を引き離す。後続では、4周目にD・ウィルソンとR・ダンジーのバトルが一瞬始まるが、そう簡単にはパスさせてもらえず、逆に8周目には差を開けられてしまう。D・ウィルソンのように代役的に今回出走しているマルコム・スチュワート(ホンダ)は、7周目までK・ロクスンを抑える健闘を見せ、スイッチした450ccでも良好。ところが、10周目に、M・スチュワートをパスしようとしたジャスティン・バーシア(ホンダ)と接触&転倒してしまい、これでラジエーターを破損したことで、無念のリタイア。ホンダ勢がうまく回らない。

 

周回を残り半分としたあたりでは、R・ビロポートがぶっちぎりで独走。後続も、D・ウィルソンとR・ダンジー、K・ロクスンが等間隔となり、バトルにならない様子だったが、残り9周目としたところで、K・ロクスンが猛チャージを始め、まずはR・ダンジーをパス。次の周からは、D・ウィルソンに襲いかかり、残り6周としたところで鮮やかにパス。この動きに乗っかるかたちで、R・ダンジーもD・ウィルソンをパスするが、トップ追撃には時遅し。最終的に1位のR・ビロポートと2位のK・ロクスンの差は13秒以上と大差になり、トップの白熱したバトルは見られなかった。これ以上、独走を許したくないKTM勢としては、不燃焼のラウンドになっただろう。

 

450cc クラス レース結果
順位 ゼッケン ライダー名 チーム名 メーカー ベストタイム
1 1 R・ビロポート Monster Energy Kawasaki   Kawasaki 1:04.127
2 94 K・ロクスン Red Bull KTM   KTM 1:05.728
3 5 R・ダンジー Red Bull KTM   KTM 1:05.550
4 20 B・ティックル RCH/Soaring Eagle/Suzuki   Suzuki 1:06.190
5 29 A・ショート BTO Sports   KTM 1:06.361
6 23 W・ハーン GEICO Honda   Honda 1:06.281
7 15 D・ウィルソン Discount Tire Racing   Kawasaki 1:05.378
8 44 M・ゴーキー BTO Sports   KTM 1:07.001
9 10 J・ブレイトン Toyota/Yamaha/Nfab/JGRMXteam   Yamaha 1:06.651
10 33 J・グラント Toyota/Yamaha/Nfab/JGRMXteam   Yamaha 1:06.918
450cc クラス ポイントランキング
順位 ゼッケン ライダー名 メーカー ポイント
1 1 R・ビロポート   Kawasaki 209
2 5 R・ダンジー   KTM 181
3 94 K・ロクスン   KTM 180
4 7 J・スチュワート   Suzuki 157
5 10 J・ブレイトン   Yamaha 155
6 29 A・ショート   KTM 125
7 51 J・バーシア   Honda 118
8 22 C・リード   Kawasaki 111
9 20 B・ティックル   Suzuki 111
10 23 W・ハーン   Honda 108

 

 

 

250ccクラス イースト メインレース

カワサキ勢好調で、B・バゲットも今シーズン初優勝!

ウエストと違い、プロサーキット勢の躍進が目立つシーズンだが、コースが荒れた今回のデイトナラウンドはどのような展開が見られただろうか。

 

メインレース(15周)、250ccも抜群に前に出たライダーがいる、というわけではなく、僅差でマーティン・ダバロスがホールショット。僚友のアダム・シアンサルーロも続くが、この日、光ったのはブレイク・バゲット。スルスルっと前に出てきて、あっと言う間にトップ集団に。1周目が終わった時点では、M・ダバロス、B・バゲット、A・シアンサルーロ、というオーダーになった。このTOP3に唯一喰らいついたのが、ガイコ・ホンダのブレイク・ウォートン。必死に前を狙うが、荒れたトラックでなかなか差が詰まらない。

 

今回のデイトナ250ccイーストラウンドは、結局、この4人のTOP集団に終始してしまい、6周目にA・シアンサルーロがM・ダバロスをパスして2位に出てからも、B・バゲットは独走状態。順位に大きな変動ないまま15周を消化。B・バゲットが嬉しい今シーズン初優勝を飾った。プロサーキット勢がイーストラウンドは圧倒的に強い。

 

250cc クラス レース結果
順位 ゼッケン ライダー名 チーム名 メーカー ベストタイム
1 4 B・バゲット Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki   Kawasaki 1:04.202
2 46 A・シアンサルーロ Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki   Kawasaki 1:04.894
3 31 M・ダバロス Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki   Kawasaki 1:05.352
4 36 B・ウォートン GEICO Honda   Honda 1:05.493
5 32 J・ボーグル GEICO Honda   Honda 1:05.846
6 19 J・マーティン Yamaha, Star Racing   Yamaha 1:07.237
7 96 M・ビシェリア GEICO Honda   Honda 1:07.467
8 42 V・フリージー The Factory Metal Works   Honda 1:08.299
9 30 K・カニンハム Smartop MotoConcepts RAcing   Honda 1:07.915
10 78 M・ラモイン JAB Motorpsorts   Kawasaki 53.388
250cc クラス ポイントランキング
順位 ゼッケン ライダー名 メーカー ポイント
1 46 A・シアンサルーロ   Kawasaki 94
2 31 M・ダバロス   Kawasaki 87
3 4 B・バゲット   Kawasaki 79
4 32 J・ボーグル   Honda 72
5 42 V・フリージー   Honda 61
6 36 B・ウォートン   Honda 51
7 52 C・トンプソン   KTM 48
8 30 K・カニンハム   Honda 45
9 56 J・デコティス   Honda 43
10 78 M・ラモイン   Kawasaki 37

 

 

 

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