2014 AMA スーパークロス  ラウンド11 デトロイト MI レースレポート

2014 AMA スーパークロス ラウンド11 デトロイト MI レースレポート

掲載日:2014年03月19日 エクストリームモトクロス    

まとめ/ダートライド編集部

450ccクラス メインレース

J・スチュワートが見事な快走で完勝!

シーズン折り返しというデイトナを終了し、オフ中に蓄えていたものが切れる頃という、シーズン後半戦。どのライダーが調子を維持しながら奮闘を見せるだろうか。

 

そこで迎えたデトロイト。コースレイアウトは一部が観客席に食い込む、何回か見られたレイアウト。全長が伸びることになり、ライダーにとってはタフなラウンドに。迎えたメインレース(20周)、相変わらず何人かのライダーが欠場した状態だが、ポイントランキング上位はグリッドに並ぶ。そのレース、ホールショットは250cc ウエストから代役出場しているコール・シーリー(ホンダ)。続いて、やはり代役になるディーン・ウィルソン(カワサキ)。後は、ジェイムズ・スチュワート(スズキ)、ライアン・ビロポート(カワサキ)、ライアン・ダンジー(KTM)とさすがの顔ぶれが揃った。レース開始早々にまだ集団の状態で、J・スチュワートがC・シーリーをプッシュ。早い段階でトップに踊り出る。

 

代って、3周目の時点で、ポイントランキングが気になるケン・ロクスン(KTM)がリアブレーキのトラブルでピットイン。重要なポイントを逃してしまうことに。4周目には、今度は2位に下がったC・シーリーをR・ビロポートが攻略しようとする。前を行くJ・スチュワートがクリアラップになっているので、早目に追いかけたいところ。後ろでは、R・ダンジーがD・ウィルソンとバトルを開始して、クリアパス。5周目にはR・ビロポートがC・シーリーをパスし、今からならまだJ・スチュワートを追える距離に。ところがこの日のJ・スチュワートは抜群の快走を見せ、10周目には早くも周回遅れを出し、またR・ビロポートとの差を6秒以上に広げる。

 

抜かれながらも奮闘していたC・シーリーは、ホンダをポディウムに上げたいところだが、9周目にファイナルのコーナーでスリップダウンし、一瞬の隙をついてR・ダンジーにパスされる。残り5周としたところでは、運悪くアンドルー・ショート(KTM)と接触転倒し、大きく順位を落としてしまった。レースは最終的に、R・ビロポートがJ・スチュワートとの間隔を3秒までに詰めるがパスするまでには至らず、J・スチュワートが今期2回目の優勝。トラブルやミスがなければ勝てる健在ぶりを、見事アピールした。

 

450cc クラス レース結果
順位 ゼッケン ライダー名 チーム名 メーカー ベストタイム
1 7 J・スチュワート Suzuki, Yoshimura   Suzuki 55.679
2 1 R・ビロポート Monster Energy Kawasaki   Kawasaki 55.979
3 5 R・ダンジー Red Bull KTM   KTM 56.317
4 29 A・ショート BTO Sports   KTM 56.802
5 51 J・バーシア Team Honda Muscle Milk   Honda 56.682
6 20 B・ティックル RCH/Soaring Eagle/Suzuki   Suzuki 56.406
7 40 W・ペイック Motosport.com/Fly Racing   Suzuki 56.906
8 75 J・ヒル RCH/Soaring Eagle/Suzuki   Suzuki 56.825
9 10 J・ブレイトン Toyota/Yamaha/Nfab/JGRMXteam   Yamaha 57.238
10 33 J・グラント Toyota/Yamaha/Nfab/JGRMXteam   Yamaha 57.410
450cc クラス ポイントランキング
順位 ゼッケン ライダー名 メーカー ポイント
1 1 R・ビロポート   Kawasaki 231
2 5 R・ダンジー   KTM 201
3 7 J・スチュワート   Suzuki 182
4 94 K・ロクスン   KTM 181
5 10 J・ブレイトン   Yamaha 167
6 29 A・ショート   KTM 143
7 51 J・バーシア   Honda 134
8 20 B・ティックル   Suzuki 126
9 23 W・ハーン   Honda 115
10 22 C・リード   Kawasaki 111

 

 

 

250ccクラス イースト メインレース

A・シアンサルーロとJ・ボーグルのハイレベルバトル

250ccのイーストラウンドはプロサーキット・カワサキ勢がとにかく強いが、対抗するホンダ勢はそろそろ奮闘を見せたいところ。その心意気が出たのか、メインレース(15周)でホールショットこそマーティン・ダバロス(カワサキ)が取ったが、続いてアダム・シアンサルーロ(カワサキ)、ギャビン・フェイス(ホンダ)、ジェームス・デコティス(ホンダ)、ジャスティン・ボーグル(ホンダ)と続いた。

 

1周目が終了した時点では、J・ボーグルが3位にアップし、後ろに続くホンダ勢と共にトップ追走を始める。ホンダにはラッキー、カワサキにはアンラッキーだったのは、M・ダバロスの転倒が2度もあり大きく順位を落としたこと。どちらも小さなミスだが、スーパークロスのコースがどれだけギリギリで走らなければならないか、その一面が見えた転倒だった。これにより、A・シアンサルーロがトップに出るが、この日のJ・ボーグルと2人がかなり速い。あっという間に後続を引き離しながら、タイム差1秒僅かという接戦で、トップ争いはこの2人で完全に15周が展開される。

 

後続では、スタートで出遅れたブレイク・バゲット(カワサキ)が着々と順位を上げていて、残り4周としたところではホンダ同士の争いにうまく絡み、一気に3位にランクアップする。しかし、追撃はここまで。トップ2があまりに速く、圧倒的なタイム差を持ってハイレベルの戦いを続けたA・シアンサルーロとJ・ボーグルがトップ2でフィニッシュした。どのライダーも、ミスがなければかなり速い一面が多く見られたが、A・シアンサルーロとJ・ボーグルの精神的タフさが際立った1戦でもあった。

 

250cc クラス レース結果
順位 ゼッケン ライダー名 チーム名 メーカー ベストタイム
1 46 A・シアンサルーロ Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki   Kawasaki 56.830
2 32 J・ボーグル GEICO Honda   Honda 56.775
3 44 B・バゲット Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki   Kawasaki 57.052
4 30 K・カニンハム Smartop MotoConcepts RAcing   Honda 57.545
5 78 M・ラモイン JAB Motorpsorts   Kawasaki 58.007
6 31 M・ダバロス Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki   Kawasaki 56.312
7 42 V・フリージー The Factory Metal Works   Honda 58.282
8 19 J・マーティン Yamaha, Star Racing   Yamaha 58.512
9 55 A・マーティン CycleTrader.com | Rock River YAMAHA   Yamaha 58.910
10 56 J・デコティス Riverside Harley Davidson   Honda 57.872
250cc クラス ポイントランキング
順位 ゼッケン ライダー名 メーカー ポイント
1 46 A・シアンサルーロ   Kawasaki 119
2 31 M・ダバロス   Kawasaki 102
3 4 B・バゲット   Kawasaki 99
4 32 J・ボーグル   Honda 94
5 42 V・フリージー   Honda 75
6 30 K・カニンハム   Honda 63
7 52 C・トンプソン   KTM 58
8 56 J・デコティス   Honda 54
9 78 M・ラモイン   Kawasaki 53
10 36 B・ウォートン   Honda 51

 

 

 

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