2014 AMA スーパークロス  ラウンド8 アトランタ GA レースレポート

2014 AMA スーパークロス ラウンド8 アトランタ GA レースレポート

掲載日:2014年02月26日 エクストリームモトクロス    

まとめ/ダートライド編集部

450ccクラス メインレース

K・ロクスンが開幕以来の優勝を飾る

イーストラウンドに移って2戦目となるジョージア州アトランタで開催される、AMAスーパークロス第8戦。ランキング上位に着けていたチャド・リード(カワサキ)が怪我により正式にシーズンからの離脱を発表し、ランキング争いに動きが見られそう。

 

そのアトランタのメインレース(20周)、スタートで飛び出したのは久しぶりのマイク・アレッシ(スズキ)。しかし、続くのがライアン・ビロポート(カワサキ)、ジェイムズ・スチュワート(スズキ)、ケン・ロクスン(KTM)、ライアン・ダンジー(KTM)と、さすがの有力どころ。ところが1周を終わらないところで、不意にJ・スチュワートがフロントから転倒、大きく順位を落としてしまう。この転倒もあり、1周目を過ぎた時点では、M・アレッシ、K・ロクスン、R・ビロポート、R・ダンジー、ウィル・ハーン(ホンダ)、ジャスティン・ブレイトン(ヤマハ)という顔ぶれ。

 

スタートからしばらくはこのトップ集団でレースが進むが、5周目にはM・アレッシを攻略しようとしたK・ロクスンがジャンプでミスをし、その隙にR・ビロポートが前に。6周目にはR・ビロポートとK・ロクスンが共にM・アレッシを攻略し、続いてR・ダンジーも襲い掛かる。7周目にはR・ダンジーもM・アレッシをパスするが、既にR・ビロポートのいつもの快走が始まり、間隔は離れ始める。

 

ところがレース残り6周としたところで、周回遅れの影響などもありR・ビロポートのペースが落ち、後方のK・ロクスンを意識してかコーナーでインを締めようとして痛恨のミス。続くジャンプをクリアできず、追い上げていたK・ロクスンがパス。その後も周回遅れが多く出て、難しい走りの中でのバトルが続くが、K・ロクスンが奮闘し、そのまま見事フィニッシュ。開幕戦のアナハイムから数えて2勝目を上げた。R・ビロポートも2位に入ったためポイント差はそれほど詰まらなかったが、今後も楽しみになる結果となった。

 

450cc クラス レース結果
順位 ゼッケン ライダー名 チーム名 メーカー ベストタイム
1 94 K・ロクスン Red Bull KTM   KTM 52.404
2 1 R・ビロポート Monster Energy Kawasaki   Kawasaki 52.344
3 5 R・ダンジー Red Bull KTM   KTM 52.515
4 23 W・ハーン GEICO Honda   Honda 53.315
5 10 J・ブレイトン Toyota/Yamaha/Nfab/JGRMXteam   Yamaha 53.464
6 800 M・アレッシ Smartop Motoconcepts Racing   Suzuki 52.824
20 B・ティックル RCH/Soaring Eagle/Suzuki   Suzuki 53.546
8 40 W・ペイック Motosport.com   Suzuki 53.337
9 33 J・グラント Toyota/Yamaha/Nfab/JGRmx team   Yamaha 53.747
10 29 A・ショート BTO Sports   KTM 54.263
450cc クラス ポイントランキング
順位 ゼッケン ライダー名 メーカー ポイント
1 1 R・ビロポート   Kawasaki 166
2 94 K・ロクスン   KTM 157
3 7 J・スチュワート   Suzuki 140
4 5 R・ダンジー   KTM 136
5 10 J・ブレイトン   Yamaha 130
6 22 C・リード   Kawasaki 111
7 51 J・バーシア   Honda 109
8 29 A・ショート   KTM 94
9 23 W・ハーン   Honda 83
10 20 B・ティックル   Suzuki 77

 

 

 

250ccクラス イースト メインレース

9年目にしてM・ダバロスがとうとう初勝利

注目されたルーキーのアダム・シアンサルーロ(カワサキ)が見事に優勝した前戦だったが、今回のアトランタは450ccでも苦労している間隔の広いフープスセクションで排気量の小さい250ccは苦戦し、A・シアンサルーロもヒートレースでミスを重ねる展開。ヒートレースを落としたことで不利なグリッド選びとなったスタートだが、メインレース(15周)は見事なホールショット。

 

ところが、前戦で転倒があったものの3位入賞したマーティン・ダバロス(カワサキ)がやはり今シーズンは乗れている。スタートで2位に着け、1周が終わる前に早速A・シアンサルーロをパスし首位に。後ろは、3桁ゼッケンで快挙のアンソニー・ロドリゲス(ヤマハ)が3位で奮闘。ビンス・フリージー(ホンダ)、ブレイク・ウォートン(ホンダ)、ジャスティン・ボーグル(ホンダ)とホンダ勢が続く。

 

トップはM・ダバロスが快走状態でA・シアンサルーロをかなりのペースで引き離しにかかり、A・ロドリゲスまでの差がかなり広がる。どこまで3位のポジションをキープできるか注目されたA・ロドリゲスは、意外やホンダ勢をしっかり抑える活躍を見せるが、5周目、多くのライダーが苦戦したセクションで大きく転倒。ここでリタイアとなってしまい、今戦の楽しみがひとつ減ってしまった。

 

残り7周としたあたりでは、3位争いがホンダ勢の中で繰り広げられ、そこにスタートで出遅れたブレイク・バゲット(カワサキ)が割って入る。しかし、トップ集団までの追い上げはならず、最終的にJ・ボーグルが3位のポジションに。M・ダバロスはA・シアンサルーロに6秒近く差を広げたラップもあり、残りの周回をミスなく走りきり、M・ダバロス、A・シアンサルーロ、J・ボーグルの順で15周のレースを終えた。250ccは近年、カワサキ対ホンダの戦いとなっているが、今年のイーストラウンドもこの構図が当てはまりそうな1戦となった。

 

250cc クラス レース結果
順位 ゼッケン ライダー名 チーム名 メーカー ベストタイム
1 31 M・ダバロス Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki   Kawasaki 53.502
2 46 A・シアンサルーロ Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki   Kawasaki 53.957
3 32 J・ボーグル GEICO Honda   Honda 54.368
4 36 B・ウォートン GEICO Honda   Honda 54.164
5 4 B・バゲット Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki   Kawasaki 54.442
6 42 V・フリージー The Factory Metal Works   Honda 54.600
7 56 J・デコティス Riverside Harley Davidson/Dedicated Ride co   Honda 55.467
8 52 C・トンプソン Rockstar Energy/KTM   KTM 55.956
9 78 M・ラモイン JAB Motorpsorts   Kawasaki 56.028
10 62 M・オールデンバーグ Lewis Long Racing   Honda 55.673
250cc クラス ポイントランキング
順位 ゼッケン ライダー名 メーカー ポイント
1 46 A・シアンサルーロ   Kawasaki 47
2 31 M・ダバロス   Kawasaki 45
3 4 B・バゲット   Kawasaki 38
4 32 J・ボーグル   Honda 36
5 42 V・フリージー   Honda 33
6 36 B・ウォートン   Honda 32
7 52 C・トンプソン   KTM 28
8 30 K・カニンハム   Honda 22
9 62 M・オールデンバーグ   Honda 22
10 56 J・デコティス   Honda 20

 

 

 

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