
掲載日:2014年02月19日 エクストリーム › モトクロス
まとめ/ダートライド編集部
今回からいよいよイーストラウンドとなる第7戦、アーリントン。しかし450ccクラスのメンバーに変更はほとんどない。今回も激戦が予想された。
メインレース(20周)はホールショットをライアン・ダンジー(KTM)が獲ったもののほぼ団子状態。ジェイムズ・スチュワート(スズキ)やジャスティン・ブレイトン(ヤマハ)など、今季の有力どころが揃い、エースのライアン・ビロポート(カワサキ)はやや出遅れる。
1周が終わったところでの順位は、R・ダンジー、J・スチュワート、ジャスティン・バーシア(ホンダ)がトップ3となり、特にJ・バーシアが久々に好位置に着ける。後続にはJ・ブレイトン、ケン・ロクスン(KTM)、R・ビロポートと続き、数ポイント差でR・ビロポートを追うK・ロクスンとしては良いポジション。トップで動きがあったのは4周目。ジャンプでR・ダンジーに並んだJ・スチュワートがうまく次のコーナーでインを締め、続くジャンプでトップに踊り出る。後続では、決して遅くはないのだがJ・ブレイトンを先頭にパックがやや詰まり気味で、R・ビロポートまであまり差がない状態。その中で、幾度かライダーがバトルで入れ替わり、10周が過ぎたところで、ライン選択にやや自由度があるR・ビロポートがK・ロクスンをパス。J・バーシアもJ・ブレイトンをかわして3位に着けているが、この時点でトップのJ・スチュワートは快走状態。一気に後続との差を開きにかかる。
残り8周としたところで、健闘していたJ・ブレイトンが着地のラインをミスし次のジャンプを飛べず、R・ビロポートとK・ロクスンにかわされるがトップ集団の争いはここまで。周回遅れが出てもJ・スチュワートの迷いない走りは変わらず、最後は余裕のフィニッシュ。前戦に引き続き優勝を飾り、全盛期のキレを完全に取り戻したかに見える。サンディエゴの最終ラップでクラッシュし、今大会の決勝を見合わせたチャド・リード(カワサキ)がいない中での成績だが、ほぼ顔ぶれが揃っている状態での2連勝は見事だ。
順位 | ゼッケン | ライダー名 | チーム名 | メーカー | ベストタイム | |
1 | 7 | J・スチュワート | Yoshimura Suzuki | Suzuki | 45.816 | |
2 | 5 | R・ダンジー | Red Bull KTM | KTM | 46.345 | |
3 | 51 | J・バーシア | Team Honda Muscle Milk | Honda | 46.423 | |
4 | 1 | R・ビロポート | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 46.750 | |
5 | 10 | J・ブレイトン | Toyota/Yamaha/Nfab/JGRMXteam | Yamaha | 46.631 | |
6 | 94 | K・ロクスン | Red Bull KTM | KTM | 46.532 | |
7 | 20 | B・ティックル | RCH/Soaring Eagle/Suzuki | Suzuki | 46.752 | |
8 | 23 | W・ハーン | GEICO Honda | Honda | 47.099 | |
9 | 7 | J・ヒル | RCH/Soaring Eagle/Suzuki | Suzuki | 47.347 | |
10 | 29 | A・ショート | BTO Sports | KTM | 47.466 |
順位 | ゼッケン | ライダー名 | メーカー | ポイント | |
1 | 1 | R・ビロポート | Kawasaki | 144 | |
2 | 94 | K・ロクスン | KTM | 132 | |
3 | 7 | J・スチュワート | Suzuki | 130 | |
4 | 5 | R・ダンジー | KTM | 116 | |
5 | 10 | J・ブレイトン | Yamaha | 114 | |
6 | 22 | C・リード | Kawasaki | 111 | |
7 | 51 | J・バーシア | Honda | 109 | |
8 | 29 | A・ショート | KTM | 83 | |
9 | 23 | W・ハーン | Honda | 65 | |
10 | 20 | B・ティックル | Suzuki | 63 |
250ccクラスはこのアーリントンからイーストラウンドという事で、前戦とは顔ぶれが変わってくる。今季がスーパークロスデビューのライダーもいて、彼らの未知数も含め、誰もが期待した1戦となった。
そのメインレース(15周)、勢いよく飛び出したのがなんとプロサーキット・カワサキ勢。今季スーパークロスデビューのアダム・シアンサルーロが驚きのホールショットを獲り、ほぼ塊でマーティン・ダバロス、ブレイク・バゲットと続く。トップ3を緑のマシンが固めるが、後続にはビンス・フリージー(ホンダ)、アントニオ・ロドリゲス(ヤマハ)と続く。
しかし、この日の戦い、圧倒的に際立ったのがトップ3を獲ったプロサーキット勢。チーム内でのオーダーはおそらくないのだろう。3者が容赦なくバトルを繰り広げ、1周目が終わった時点では、M・ダバロス、A・シアンサルーロ、B・バゲットとなる。スーパークロス歴も長いM・ダバロスが徐々に後続を引き離し始めるが、なんと4周目に痛恨の転倒。みすみす同僚らにトップを譲ってしまう。この後も、A・シアンサルーロ、B・バゲットのバトルが続き、驚くのが競り合いながらもラップタイムがどんどんと上がっていくところ。M・ダバロスもその後再度の転倒を喫すものの最終的には3位のポジションに戻ってきて、今季の好調ぶりを発揮。
結局レースは、後半にA・シアンサルーロが僅かに逃げ切り、見事ルキーオブウィンを飾る。その僅か5秒強遅れでB・バゲットが続き、3位のM・ダバロスはその20秒後のフィニッシュと、この日のトップ2がいかに速かったのかがわかるだろう。同じチーム内でバトルを繰り広げることは、監督にとっては胃が痛くなる思いだろうがイースト初戦の表彰台席巻は最高の気分だっただろう。次戦はどうなるだろうか?
順位 | ゼッケン | ライダー名 | チーム名 | メーカー | ベストタイム | |
1 | 46 | A・シアンサルーロ | Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki | Kawasaki | 46.654 | |
2 | 4 | B・バゲット | Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki | Kawasaki | 46.869 | |
3 | 31 | M・ダバロス | Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki | Kawasaki | 46.175 | |
4 | 42 | V・フリージー | The Factory Metal Works | Honda | 48.423 | |
5 | 32 | J・ボーグル | GEICO Honda | Honda | 47.775 | |
6 | 52 | C・トンプソン | Rockstar Energy/KTM | KTM | 48.768 | |
7 | 36 | B・ウォートン | GEICO Honda | Honda | 48.276 | |
8 | 30 | K・カニンハム | Smartop MotoConcepts RAcing | Honda | 48.505 | |
9 | 55 | A・マーティン | CycleTrader.com/Rock River YAMAHA | Yamaha | 48.684 | |
10 | 62 | M・オールデンバーグ | Lewis Long Racing | Honda | 49.344 |
順位 | ゼッケン | ライダー名 | メーカー | ポイント | |
1 | 46 | A・シアンサルーロ | Kawasaki | 25 | |
2 | 4 | B・バゲット | Kawasaki | 22 | |
3 | 31 | M・ダバロス | Kawasaki | 20 | |
4 | 42 | V・フリージー | Honda | 18 | |
5 | 32 | J・ボーグル | Honda | 16 | |
6 | 52 | C・トンプソン | KTM | 15 | |
7 | 36 | B・ウォートン | Honda | 14 | |
8 | 30 | K・カニンハム | Honda | 13 | |
9 | 55 | A・マーティン | Yamaha | 12 | |
10 | 62 | M・オールデンバーグ | Honda | 11 |
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