掲載日:2011年05月10日 バイク基本整備のイロハ › バイク基本整備実践
オイルシールをインナーチューブに通す際は、インナーチューブ端面をビニール等でカバーしておくとシールのリップ部を傷つけにくい。その際、ビニールにもグリスを薄く塗布しておくと良いだろう。
オイルシールの組み付けは、破損に注意して
専用工具で全周均等に打ち込む
フロントフォークオーバーホール作業の中でもハイライトと言うべき作業が、オイルシールの組付けだ。オイルシール挿入時には、オイルリップの損傷とシールを均一に水平に打ち込むことを心がけなければならない。
シールをインナーチューブに通す際、インナーチューブ端面でシールのリップ部を破損することが少なくない。そこで挿入時には、部品が入っていたビニールやサランラップ表面に薄くグリスを塗布し、インナーチューブに被せることで、オイルシールのリップを端面のエッジから保護することができる。また、インナーチューブの慴動部以外に点錆が多く発生していた場合、その部分をビニール等で覆ってしまえば、オイルシールをインナーチューブに通す際の保護にとなる。
オイルシールのリップ部を無事、傷付けずに通したら、専用工具「オイルシールプッシャー(オイルシールドライバー)」で、外周部に薄くグリスを塗布したオイルシールをアウターチューブに打ち込んでいく。オイルシール挿入時には、シールが水平に全周に渡って均等に入っていることが重要となる。そのため、シール挿入具合を確認しながら作業を進めていきたい。
オイルシールはアウターチューブ側の突き当たりまで打ち込む。正規の位置に入ったならばオイルシール抜け止めクリップの切り欠きが目視で全周確認できるはずだ。抜け止めのクリップを確実にセットし、ダストシールを組み付ければ、フロントフォークの組み立てはほぼ完了。続いて油面調整を行なう。
作業手順を見てみよう!
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