タイヤの賞味期限

掲載日:2010年10月12日 バイク基本整備のイロハバイク基本整備実践    

タイヤの日常点検とメンテナンス

オン、オフ、ビジネス、ファミリーバイクなどなど、どんなバイクでも定期的に必ず交換したいパーツのひとつにタイヤがある。交換後にほとんど走っていないからと言って、いつまでも10分山=まだまだ走れるというワケではない。

製造年月から知り得る賞味期限

「タイヤなんて溝が残っていれば大丈夫!!」。時折、そんな大胆発言を聞くことができるが、しばらく乗っていなかったバイクでそのまま走り出したり、中古車を購入した際にタイヤ交換をケチッたり…。その結果として前後タイヤ費用以上の代償、具体的にはバイクの修理費と自分自身の治療費を支払ったことがあるライダーも中にはいるはずだ。走り屋であるか否かに関わり無く、タイヤはスリ減るまで使えるという認識は、大いに改めるべきだ。

 

タイヤの重要性を理解しているショップや先輩ライダーなどは、「タイヤは生き物」として考えている。その証拠にタイヤには生鮮食品と同じように「製造番号」が表示されている。タイヤのプロもこの番号を参考に、なるべく新しい=新鮮なタイヤを装着できればそうしたいと考えている。実際に、何年も装着され、当然ながら風雨にさらされ続けてきたタイヤとバイク用品店の棚に在庫されているフレッシュなタイヤに爪を立てて比べてみればわかるが、新品タイヤは驚くほど柔らかい。自分自身でタイヤ交換したことがあるサンデーメカニックならご存知かと思うが、古いタイヤをホイールから外すのに大変苦労するが、新品タイヤは想像以上に容易に装着できるものだ。そんな現実からも、新品タイヤが柔らかいことを理解できるはずだ。

 

古くカチコチになったタイヤでも「走って温めて熱を加えればグリップする!?」といった話を聞いたことがあるが、これはたいへん危険な行為だ。カチコチのタイヤでブレーキングしたりバイクをバンクさせてコーナリングしたり…… 考えただけでもゾッとする。何より、そんな無理を承知でタイヤを温めても、フレッシュなタイヤで得られるような性能を得られるはずもない。

 

タイヤの弾力性とグリップ力によって乗り心地やハンドリングが圧倒的に良くなる。新品タイヤは柔らかく交換も楽だ。3年以上不動車でトレッド山に弾力性が無くなってきたら迷わず交換しよう。バイクの保管場所によってもコンディションは左右される。

タイヤの弾力性とグリップ力によって乗り心地やハンドリングが圧倒的に良くなる。新品タイヤは柔らかく交換も楽だ。3年以上不動車でトレッド山に弾力性が無くなってきたら迷わず交換しよう。バイクの保管場所によってもコンディションは左右される。

新品タイヤは柔らかいうえに転がり抵抗が少ないという特徴がある。例えば、タイヤの交換直後に「スムーズに直進する」など、乗り心地が良くなったことに気が付いたことがあるライダーは数多いはずだ。転がり抵抗が少ない分、押し歩き時にもバイクが軽く、路面の小さな突起を乗り越えたときにも、スムーズにショックを吸収してくれるのが新品タイヤなのだ。

 

少なくとも3年以上不動車状態が続き、タイヤ側面にヒビ割れが発生したり、トレッド山部分に爪を立てた際に硬さを感じたりするような際には、迷うことなく新品タイヤに交換しよう。特に、小排気量モデルの原付や原付2種の場合は、走行距離が少なくタイヤがなかなか減らないため、20年以上も未交換のままで走り続けている例も珍しいことではない。しかし、転ばなかったのはまさに奇跡である。スッテンころりんで鎖骨を折ってしまう前に、タイヤ交換を必ず実践しよう。

作業手順を見てみよう!

タイヤに添付されている商品ラベルは、タイヤの銘柄やモデルやサイズを明記してあるだけで、生産年月が明記されているわけではない。重要なのはタイヤ側面の文字表記だ。

 

タイヤサイドに楕円状の枠があるが、この中に表示された数字が生産管理番号だ。2000年以前に生産されたタイヤは数字3ケタで、2000年以降に生産されたタイヤは数字4ケタになる。最初の2ケタが生産「週」を意味し、次の2ケタが生産「年」を表す。「4204」の場合は「2004年の42週目」に生産された。つまり2004年10月中旬に生産されたことになる。「2804」なら2004年の28週目だ。タイヤ選びの際の目安になる。

 

タイヤサイドに楕円状の枠があるが、この中に表示された数字が生産管理番号だ。2000年以前に生産されたタイヤは数字3ケタで、2000年以降に生産されたタイヤは数字4ケタになる。最初の2ケタが生産「週」を意味し、次の2ケタが生産「年」を表す。「4204」の場合は「2004年の42週目」に生産された。つまり2004年10月中旬に生産されたことになる。「2804」なら2004年の28週目だ。タイヤ選びの際の目安になる。

タイヤに添付されている商品ラベルは、タイヤの銘柄やモデルやサイズを明記してあるだけで、生産年月が明記されているわけではない。重要なのはタイヤ側面の文字表記だ。

 

タイヤサイドに楕円状の枠があるが、この中に表示された数字が生産管理番号だ。2000年以前に生産されたタイヤは数字3ケタで、2000年以降に生産されたタイヤは数字4ケタになる。最初の2ケタが生産「週」を意味し、次の2ケタが生産「年」を表す。「4204」の場合は「2004年の42週目」に生産された。つまり2004年10月中旬に生産されたことになる。「2804」なら2004年の28週目だ。タイヤ選びの際の目安になる。

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