掲載日:2009年11月02日 バイク用品インプレッション
皆さんは、どんな基準でヘルメットを選んでいるだろうか。決して安価な買い物ではないだけに、いろいろな要素を求めてしまうことも多いだろう。かく言う私もその一人で、手頃な価格と必要とする安全性を満たしたものがいくつかあるなら、+αの機能性が決め手になることが多い。その手の「機能」としては、ベンチレーションが新しい、特殊なシールドを採用している、など色々あるが、今回インプレッションする「SUPER MOTO TAO2」は、1つで3つの用途に対応するマルチなヘルメット。しかもグラフィックモデルでありながら他メーカーのソリッドモデル並みのプライスで、MFJ規格というのだから興味深い。この気になるヘルメットの被り心地や使い勝手などを実走にてチェックしてみた。
SUPER MOTO TAO2は、近年オフロードライダーの間で注目を集めている「HJC」のヘルメット。リーズナブルな価格設定でありながら、レースで使用するためのMFJ 規格をパスしたモデルも多数ラインナップしており、エントリー層にも人気が高いメーカーだ。もちろん、このヘルメットもMFJ規格を取得済みなので安心。また、SGも取得しているので公道で使用できるのも嬉しい点で、レース/公道ともに使用可能なヘルメット、しかもグラフィックモデルで定価29,400円というのはリーズナブルな価格設定と言えるだろう。さて、実際の被り心地だが、個人的には締め付ける感覚が少なくて好印象。面でべったりと密着するのではなく、複数の点で頭と接触しているような感触だが、緩くて動いてしまうようなことは無いはず。ベンチレーション性能も良く、熱がこもりにくいのもありがたい。ただ、少し効き過ぎる印象があるので、真冬など寒風がきつい場合は何らかの対策をしたほうが良いだろう。雨天時の走行も試してみたが、シールドの曇りは発生しにくかったことも書き添えておく。
気になる機能性だが、実はこのヘルメットはバイザーを取り外して、付属の部品を組み替えることでオンロードタイプに変えられるだけでなく、オフロードコースや林道を攻めるならシールドを外してゴーグル装備という使い分けが出来る。シールド付オフロードヘルメットの定番とも言える機能だが、あらためて体験すると便利なものだ。対応するシチュエーションが幅広く、それでいてリーズナブルなSUPER MOTO TAO2は、使えるヘルメットとして注目しておきたい一品と言えるだろう。
A.C.S.(アドバンスド・チャネリングベンチレーション・システム)と名付けられたベンチレーションは、小さなサイズだが見た目以上に効果が感じられた。
HJCヘルメットお得意のクロームメッキパーツを採用。スピード感のあるグラフィックデザインとの組み合わせで、質感を向上させている。
内装は着脱式のウォッシャブルインナーとなっているため、汚れても簡単に洗濯できる。素材の硬さも程よく、適度なホールド感だ。
プラスチックネジ2本で固定されているバイザーを取り外し、付属のシールドカバーを取り付ければ迫力のあるオンロードスタイルに変身。
価格はリーズナブルだが、公道走行できるSGのほか、MFJ規格もパスしている。オフィシャルなレースにも使用可能だ。
シールドを取り外せばゴーグルにも対応する。このとき、シールド用のベース部分はそのまま装着しておくと安定感が増す。
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