キジマ 4R Resist 透湿・防水レインウェア

掲載日：2009年10月05日バイク用品インプレッション

バイク用品インプレッション

低価格で透湿・防水性能を実現！
ついに登場した4Rのレインウェア

「こだわり」のライディングウェアとしてデビュー、リーズナブルな価格で高品質・高機能を実現するブランドとして瞬く間に市場に浸透した感のあるキジマの「4R」。今年、その4Rからついにレインウェアがリリースされた。「このブランドが出すからには並のレインウェアではないはず・・・」。高まる期待とともに早速インプレッションしてみることにした。

レインウェアはライダー毎に使用頻度が異なる装備品だ。そして、上下で数万円もするような高価なレインウェアもあれば、リーズナブルな価格のアイテムもある。しかし、いかなる高級品でもバイクのヘビーユーザーが頻繁に着用すれば3年～4年程度で防水性が落ち寿命が訪れる。そのような意味では、リーズナブルな価格で納得できる性能のアイテムを数年ごとに買い換えるというのは賢い選択だと言える。

そんな使い方にピッタリなのが、この「4R Resist 透湿・防水レインウェア」だ。税込みで1万円ジャストという現実的な価格でありながら、生地の裏側をポリウレタンコーティングすることでライディング用として十分な防水性と言える耐水圧10,000mmを実現。さらに、3,000g/m・24hという透湿性能までも備えているのだ。また、2レイヤーのアウター素材には引き裂き強度と軽さに優れるリップストップナイロン生地を採用。キジマの場合はハニカム状に補強糸を織り込んだオリジナル素材としており、この点も4Rブランドの「こだわり」を強く感じさせる部分だ。

今回は天候に恵まれたため（？）高速道路を含むあらゆる環境の中、思う存分テストすることができた。もちろん防水性は文句なし。高価なアイテムであっても、裁断や縫製、細部の詰めに難があり素材の性能を活かし切れていない製品も存在するが、4R Resist 透湿・防水レインウェアはまさにその逆。現実的な価格とするためにオーバースペックの素材を使用していないが、適度に張りのある素材はバタつきも少なく快適だ。ベンチレーションは最小現だが、効果的な脇の下にアレンジ。縫製が良いため、パンツの裾がずり上がってくることもない。正しく着用すると襟はハイネック気味となるため、緊急時の防寒用としても使えそうだ。また、コストダウンの対象となりやすい着脱式のフードも、ちゃんと本体と同様の透湿・防水素材で作られており、キャンプツーリングなどでは重宝するだろう。このアイテムを開発するために、アウトドア用レインウェアを相当研究したに違いない…。そう感じさせる完成度の高さだ。

「こだわり」は4Rブランドのテーマだが、この4R Resist 透湿・防水レインウェアにも、それは貫かれているのだと感じた。