掲載日:2014年08月29日 バイク用品インプレッション
撮影・文/野岸 泰之
世の中にすっかり定着した感のあるスマートフォンは、地図を見たりナビゲーションとして利用するほか、ツーリング先でのグルメ検索や写真、動画記録など、バイクライフにも便利な存在だ。今回紹介するRIDEZオリジナルの『スマホ防水ケース&アタッチメント』は、リーズナブルな価格で防水を実現した、使い勝手のいいケースで、スマホをナビとして利用するのにぴったりの商品だ。
ハンドルにケースを固定するためのステーは、ハンドルバーを挟み込んで固定するクランプタイプ。パーツ自体の仕上げがよくカッチリした印象だが、構造も興味深い。挟みのアゴ部分のパーツが二つに分かれているのはよくある商品と似ているが、パーツ自体は外れないようシャフトでカシめられている。ネジを緩めてハンドルバーにかませ、締め込んでいくことで固定される仕組みだが、ツマミの部分がレバー状に折れるようになっており、ある程度締めたらレバーを倒すことで、ギュッと固定される。あまり見かけない方式だが、工具を使わずに素早く着脱や調整ができる優れものだ。
ケース本体は適度な剛性を持つ合成皮革で、手触りはソフトなもの。サイド部をぐるりと巡るジッパーは、専用の防水タイプ。閉じるとかなりピッタリと覆われる作りで、簡易防水とうたっているものの、よっぽどの激しい雨や水没させない限り、心配することはなさそうだ。ちなみに、ジッパーのタブを下側に持ってくることで、ケースに入れたまま充電ケーブルなどを出すことも可能だ。ステーとの脱着はワンタッチで確実に行えるのに加え、装着した状態で360度スマホを回転させることが可能。カチカチと確実なクリック感がありながら、状況に応じて縦横を素早く切り替えることができて便利だ。
タッチパネル対応のクリアトップは、柔らかい素材でスマホの液晶画面にピタッと張り付くようなタイプ。驚いたのは、タッチパネルの反応の良さだ。画面をきちんとクリア面に密着させると、ケースを介しているとは思えないほど、タップやフリック、スワイプなどの動作が自然にできる。また、画面とクリア面を密着させていることで、直射日光の下でも反射が起こりづらく、地図画面などを読み取りやすかった。スマホをナビとして利用するには瞬時に情報を見て判断する必要があるため、ここは大切なポイントだろう。ちなみに、防振対策も兼ねた厚みの違う中敷きシートが2枚付属しているため、密着させるための調整は比較的簡単に行える。ケースのサイズもS~XLまで豊富に揃っているので、自分の持っているスマホにぴったりのサイズを選べるのも嬉しいところだ。スマホを簡単に愛車に装着できるRIDEZの防水ケースは、今後ライダーにとってのマストアイテムになることだろう。
サイズはS(60×125mm)、M(70×137mm)、L(80×147mm)、XL(87×167mm)の4種類。ケースの厚みはすべて15mmとなっている。iPhoneシリーズから画面が大きめのAndroid機まで、幅広く対応している。
ケース脇に配されたジッパーは専用の防水タイプ。見て分かるように、合わせ目はかなりピッタリと密着しており、防水性の高さが期待できる。タブを下側にすれば雨でも隙間からコード類を出せる。
15~40mmまでのパイプハンドルをホールドできるクランプ式のステー。レバー部を起こしてネジを締め込み、適度なところでレバーを倒すとガッチリと固定されるしくみ。簡単かつ確実なロック機構だ。
車両から離れる際に、ケースごとスマホを首から下げられる専用のストラップが付属。万一の脱落を防止するストラップとしても使用できるほか、2種類の装着法が選べるなど、親切なつくりとなっている。
ケースの中にスマホをきっちり収めるサイズ調整の役割と、振動対策にも有効な中敷きシートが付属。厚みの違うものが2枚入っているため調整の自由度が高く、機種変更をした後も使い続けられる。
液晶とケースのクリア部を密着させていると、スムーズでストレスのないタッチパネル動作が可能。ケースに入れているとは思えない操作感なので、この手のケースを敬遠していた人にもおすすめだ。
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