掲載日:2012年06月22日 バイク用品インプレッション
撮影・文/山下 剛
一般公道用バイクには必ずサイドスタンドが装備されているが、センタースタンドを標準装備するバイクはあまり多くはない。不要といえば不要だが、長期保管したいときやリア周りのメンテナンス、とくにチェーンドライブの清掃のときにぜひ欲しいのがセンタースタンドだ。これがあるとないとでは、チェーンメンテナンスの手軽さが一気に向上するから、愛車はいつも好調を保てるのだ。
それならばいっそメーカーオプションにあるのならセンタースタンドを装備してしまえばいいという意見もある。しかし車重増加は避けられないし、場合によってはバンク角が浅くなってしまう。走りの性能をスポイルしてしまうよりは、メンテナンススタンドを使うのが得策だ。
今回紹介するのは、エトスデザインがリリースするスタンドで、17インチ車専用設計(高さ355mm)とすることで高さ調整機能を省き、コストパフォーマンスを追求したR77006だ。ご覧のとおり、クロームメッキの質感がとても美しく、まず所有欲を満たしてくれるところがいい。メインパイプ径は34mmで、手のひらにしっくりくる太さ。もちろん強度的にも問題なく、重量車でも安心してリフトできる。
特徴的なのは、ベアリングを採用したダブルキャスターで、バイクをリフトするときの負担が小さく、簡単にスタンドをセットすることが可能だ。ベアリング内蔵キャスターの動きは軽く滑らかで、慣れた人なら一人でもリフトアップできる。とはいえ、万一のことを考えるとやはり誰かにバイクを支えてもらいながらリフトすることをお薦めする。
もうひとつの特徴はアームで、200~380mm幅で調整できることに加えて、「 V フックアーム」と「ラバーアーム」の2タイプが用意されている点だ。スイングアームにスタンド用フックを取り付けているなら V フックアームを使えば、よりスムーズなリフトが可能だし、ラバーアームを選択すればバイクを買い換えても対応できる。アームを変更するだけで用途や車種を選ばず対応できる点がうれしい。
高級クロームメッキされるスタンドのパイプは34mm径。手のひらに馴染みやすく、しっかりと握って力をかけられる。エトスデザインならではのノウハウが生かされた形状もいい。
車体を支えるアーム部は、200~380mmの範囲で調整可能だ。17インチ車専用ながら、さまざまなモデルに対応。アーム固定用のダイヤルノブも指に馴染みやすく、回しやすい。
取り外し簡単なアームは「Vフックアーム」と「ラバーアーム」の2タイプがラインナップされる。写真はVフックアームで、スタンド用フックを装着しているならこちらが便利だ。
ダブルキャスターを採用することで安定性を向上。さらにベアリング内蔵で動きは滑らかで軽く、車重のあるバイクのリフトも安心だ。クリア&レッドのキャスターも美しい。
高級クロームメッキ加工されたスタンド本体は、所有感を大いに満たしてくれる美しい仕上がりだ。また、どんなバイクにも違和感なくマッチしてくれる点もうれしいところである。
軽量・極太パイプを採用しつつ、荷重がかかる部分には補強パイプが入り、さらに強度を高めている。このためスタンドの剛性感がしっかりとあり、確実にリフトアップできる。
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