カブ生活

第三十七回「SSTRにエントリー」

掲載日:2015年05月29日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

新緑の気持ちいい季節です。調子にのって能登半島まで走るラリーに出ます。

いまさらながら、なぜカブに乗るのかを考えてみました。わたしの場合、カブを譲っていただいたご縁や、カフェカブに参加してみたかったことがキッカケとなりましたが、実際に乗り始めたら羽が生えたみたいに身軽になれて、「このカブならず~っと走れて、どこへでも行けちゃうなぁ」と、ワクワクしたからです。ならばこの際、思いっきり走ってみようと、無謀にも「サンライズサンセットツーリングラリー(SSTR)」にエントリーしました。

このSSTRは冒険家の風間深志さんが主催する、公道を走るツーリングラリーです。参加者は日の出とともに各人が決めた太平洋岸のスタート地点を出発し、日没までに能登半島の千里浜にゴールするという冒険レースです。途中、参加枠に応じて道の駅や高速道路のサービスエリアなどでスタンプを押して走るのですが、スピードを競うものではなく、参加者がそれぞれ考えたテーマや走行内容が審査されます。公道を走行できるバイクなら排気量を問わず参加できるので50ccでもOK。2013年のプレ開催を含めると3回目となる今年は908台がエントリーしているそうです。

さて、わたしの羽カブは90ccですから一般道をトコトコ走ります。東京湾岸からゴールの千里浜までは450~520キロくらい。カブでも淡々と走ればたどり着きそうだと甘く考えていたら、「寄り道したら、ぜったいに間に合わないよ」と、友人に釘を刺されました。なにが好きって、寄り道ほど楽しいものはないと思っているのに、今回はそれを封印してゲップが出るほど走り続けなくてはいけません。で、自分なりに考えたルートは国道20号(途中、大垂水峠を迂回)から広域農道をつないで安房峠を越え、能登半島を目指すというもの。じつは旅のついでに長野県内を試走してみました。ところが安房峠は道路整備が間に合わないようで、レース前日に開通する予定は6月中にずれ込むらしいとの情報。その場合、原付二種は安房トンネルを通れないので国道148号を北上して日本海へ出るか、南信を周るルート。後者は峠道が多くて距離も延びます。こんな調子でゴールに間に合うのでしょうか。不安が口からあふれそうです。

なにはともあれ、ご覧になっている参加者のみなさま、どうぞよろしくお願いします。一人でソロ参加のゆるカブ、無謀なラリー旅は次回にご報告いたします。

国道158号、安曇の「村の駅 アルプスの郷」です。4月末、旅のついでに試走を兼ねて走ってみました。施設の前に道路情報の掲示があります。

SSTRのゼッケンをカブに取り付けました。便利な前カゴを復活し、サイドカバーはナンバーが目立つように、手持ちの白バージョンに交換しました。

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