ゆるカブ第二百一回「おかえり～」の声がうれしいSSTRのゴール。その4だよ！

SSTRゴール(5月27日)の翌朝、千里浜なぎさドライブウェイの今浜口では地元の宝達志水町の方々が清掃作業をされていました。SSTRの参加者がきれいな海辺を走れるのも地元の方々の活動あってのことです。

参加ライダーと地元の方々が紡ぐSSTRという織物

SSTR(サンライズサンセットツーリングラリー)は日本中のライダーが能登半島の千里浜に設けられたゴールを目指して走る、スケールの大きなツーリングラリーです。"ゆるカブよしえ"はSSTRにカブで参加して9度目。初参加の2015年から千里浜を訪ねるたびに「おかえり～」と笑顔で迎えてくれるのがたまらなくうれしいです。

宿泊でお世話になったのは宝達志水町総合体育館。ふだんは野球などで利用されているグラウンドがSSTR開催時はキャンプ場として開放されました(テント持ち込みで2000円)。この青々とした芝生にバイクの乗り入れが可。テントのペグダウンもＯＫとは太っ腹です。芝生はキャンプマットが要らないくらいふかふかで最高の寝心地でした。

朝、美味しい珈琲とお菓子の差し入れをいただきながら、町の方とSSTR参加者で歓談。地元ならではの新鮮な情報を教えてもらうチャンスです。

午前8時から営業している「志お食堂」で朝ごはんに名物のオムライスを食べました。ソース風味で炒めたライスを、ほどよい厚みの玉子焼きでくるりと巻いてあります。定食なので自家製の漬物や味噌汁がうれしい。水色のコップや白いナプキンで包んだスプーン、古いペプシの看板など、昭和レトロな趣きにやられます。

朝の珈琲タイムで教えてもらったイチゴやトマトの直売所「トレジャーふぁーむ」です。新鮮なイチゴやトマトは疲れた身体に沁みますよ。"いちご詰め放題"(540円)や自分で摘んだイチゴを載せていただく"いちご大福"(宝達駅前の和菓子店「松月堂」の大福とコラボ)など、来年のSSTRは新鮮なイチゴでビタミン補給はいかがでしょう。屋内ハウスではイチゴ狩りも(2023年は6月で終了)。8月からは名産のイチジクが登場しています。

"いちご大福"は自分でイチゴを摘んで完成させます。

大きくて真っ赤なイチゴです。大福のあんこと一緒に食べるとイチゴの甘酸っぱさが際立って美味しい。

寄り道後、SSTRのイベントに参加するため今浜から"千里浜ドライブウェイ"を走りました。今年は天候に恵まれ、砂浜も丁寧に整地されて最高のコンディション。観光バスも砂浜を走っていました。時々現れる乾いた川筋はハンドルを取られるので要注意。"川あり"の看板を見落とさないように。

穏やかな千里浜の海辺でCT125を撮影。昨年は通行止め箇所があり、浜の一部だけ走りました。

SSTRゴールイベントではダカールラリーのビクトリーランを再現!?　風間深志氏、風間晋之介氏の親子がモトを駆り、チームスガワラの日野レンジャーが豪快に砂を巻き上げて目の前を走り抜けます。参加者は大興奮！　国内でこの場面を再現できるのは千里浜だけです!!

恒例となった「一人一砂運動」です。潮の流れの変化で浸食した浜を再生するため「千里浜再生プロジェクト」としてSSTRは寄付金を贈っているそうです。

イベント終了後に風間深志氏を発見。SSTR常連の友人達と風間さんを囲んで記念撮影。

参加者がいなくなった午後2時過ぎ、宝達志水町内の千里浜で開催された「千里浜海岸清掃活動」に微力ながら参加しました。朝の清掃活動といい、こんな地道な活動が浜の美観を支えているのですね。

SSTRに参加するため、年イチで千里浜へ通うようになって9年。近頃は地元の方と交流する機会もできて、千里浜を身近に感じています。東京育ちで田舎のないわたしにとっては、田舎の親戚を訪ねる疑似体験をしているのかもしれません。カブは気軽さもあって声を掛けやすいのでしょう。お茶に呼ばれて漬物を頂戴したこともありまして、こんな唯一無二の出会いもあるから、来年も千里浜目指してSSTRを走るんだろうなぁ。