カブ生活

ゆるカブ第百六十九回「ああ、秋葉原おでん缶巡り」

掲載日:2022年02月27日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

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お寒うございます。身体を温めようと立ち寄ったのは秋葉原の高架下。国道17号ぞいの万世橋至近にある自販機コーナーです。

真冬の秋葉原でおでん缶を探す

都内はあちこちで梅の花の香りがしますが、まだまだ寒くてCT125のグリップヒーターに助けられています。こんなときは気軽に利用できる自販機がありがたい。で、ふとおでん缶を思い出したのです。記憶を頼りに立ち寄ったのは秋葉原の高架下、万世橋の袂にある自販機コーナーです。

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かつては電子部品の小店がひしめく商店街のようだった「ラジオガァデン」です。現在は「肉の万世」直営の自販機が置かれているだけ。真ん中の赤い自販機におでん缶があります。「アキバ名物」と銘打ったポップにはおでん串を手に“チビ太”(赤塚不二夫先生の“おそ松くん”に登場するキャラ)の姿も。同じ販売機には万世名物の「万かつサンド」も売られていて心を奪われそうなのをグッとこらえておでん缶の一択。

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自販機の隣地はバイクのコインパーキング(タイムズ)です。駐輪キャパは10台以上。じつは以前にここを利用しておでん缶が売られているのに気づいたのです。

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すぐ傍らの万世橋から眺める神田川。左手のレンガ造りのアーチ内部には万世橋駅がありました。この遺構内部は2006年まで「交通博物館」でしたが、現在は再び旧万世橋駅の姿を残した状態で商業施設になっています。駅の片鱗を探しながら内部を歩くのも楽しいですよ。

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おっと、おでん缶に話を戻します。自販機には「こてんぐ」ブランドのおでん缶が2種類。どちらも320円也。

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マジですか! なんと自販機は常温設定でした。注意書きのポップは缶の取り出し口近くにあって購入後に気づきました。北風が吹く気温8℃の秋葉原で常温の冷たいおでん缶手にして呆然。ど、どうしましょ(涙)

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このままでは引き下がれない! 急きょ国道17号を渡り万世ビルの裏手にある自販機の“魔窟”へ。写真の建物の1階部分は迷路のような自販機コーナーになっていておでん缶もあったはず。

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昭和レトロなポップコーンの自販機が目を惹くでしょ。バター味220円也。

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“魔窟”(勝手に命名)と呼ぶにふさわしい暗がりの奥に自販機が存在します。この隙間に入るのは勇気のひと押しがいります。奥には自販機が数台。店頭と同じポップコーンや、なぜか鈴やボールも売られています。自販機には悪戯行為への怒りの言葉が貼られています。

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なんと“魔窟”のおでん缶も常温でした。しかも490円也! 残念ですがCT125の元へ戻り1時間分の駐輪代(330円)を支払って撤退です。歩いたおかげで身体は暖かくなりましたが残念無念っ!

さて、手にした常温のおでん缶は持ち帰り、防災用品に加えました。そもそも購入前に自販機をよく観察すれば常温設定を見逃さなかったはずですが、秋葉原でアツアツのおでん缶に遭遇するのは意外とハードルが高かった。で、帰宅後に調べてみたら、秋葉原でアツアツのおでん缶はチチブデンキ(2015年閉店)のビル脇にある自販機で現在も販売中。チチブデンキは90年代に秋葉原でおでん缶を爆売れさせた、いわばアキバおでん缶の祖。うーん、初めから元祖へ行けばよかったんだね。

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