カブ生活

ゆるカブ第百四十三回「CT125で木造沈下橋を渡る」

掲載日:2021年01月24日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

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埼玉県坂戸市を流れる越辺川(オッペガワ)に架かる島田橋です。これ、バイクも渡れる木造の沈下橋なんですよ。

埼玉県にはカブで渡れる木造の沈下橋がある。

”沈下橋”は”潜り橋”とか”冠水橋”とも呼びます。川が氾濫しても橋そのものは流されないように欄干を省いた造りになっています。高知県の四万十川に架かる橋などは観光スポットとして有名ですが、都内から近い埼玉県内にも沈下橋があります。しかも昔ながらの木造の橋でバイクで渡れちゃう。川筋と緑の土手が織りなす牧歌的な風景は映画や時代劇のロケ地にもなっていています。今回は埼玉県へ出かけたついでに沈下橋に寄り道しました。

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さっそくCT125で走ってみるとドコドコと温もりのある音がします。歩行者や自転車、クルマがやってくれば、みなさん譲り合って渡ります。

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橋桁も木造です。わずかに鋼材が使われているだけ。なんとも長閑な風景が広がっておりますが、橋の裏側を覗き込むと木材の隙間に枯草が大量に詰まっていました。一昨年の台風の痕なのかもしれません。

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全長77m。橋に斜めに掛かる丸太は橋本体を守るための流木避けです。

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土手の向こうにはお地蔵菩薩や道祖神が11体も並んでいます。なかには1683年(天和3年)建立のお地蔵さまもおられます。

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土手に上ると橋の全景を眺めることができます。鉄塔も絵になりますねぇ。

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東京へ帰る途中、趣きのある蔵造りに惹かれて立ち寄りました。醤油の蔵元として創業232年の「金笛醤油」(埼玉県比企郡川島町上伊草)です。2台の新旧ハンターがよく似合います。直売店で湯豆腐用のダシ醤油を買いました。レストランや工場見学もできるので改めて訪ねたいです。

この日は家族と二人、埼玉県内に所用で出かけた帰りでした。以前から気になっていた島田橋が近いことに気づいて寄り道したのですが、通りがかりに醤油の蔵元を見つけたり、思いがけずツーリング気分を味わいました。埼玉県内には荒川水系の沈下橋が何箇所もあるので訪ねてみるのも楽しそうです。

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